医療
というNBER論文が上がっている。原題は「Using Donald Trump’s COVID-19 Vaccine Endorsement to Give Public Health a Shot in the Arm: A Large-Scale Ad Experiment」で、著者はBradley Larsen(スタンフォード大)、Marc J. Hetherington(ノースカロラ…
保守派の経済学者としてクルーグマンなどのリベラル派の経済学者と幾たびか角突き合わせてきたケイシー・マリガン(Casey B. Mulligan、シカゴ大)が、表題のNBER論文を上げている。原題は「Peltzman Revisited: Quantifying 21st Century Opportunity Costs…
というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクのある著者の一人のサイト)。原題は「When (and Why) Providers Do Not Respond to Changes in Reimbursement Rates」で、著者はMarcus Dillender(イリノイ大学シカゴ校)、Lu G. Jinks(アナリシスグル…
というNBER論文が上がっている。原題は「Excess Deaths in the United States During the First Year of COVID-19」で、著者はバージニア大のChristopher J. Ruhm。以下はその要旨。 Accurately determining the number of excess deaths caused by the COVI…
以前、バングラデシュでのマスク着用に関するRCTについて、Ben Rechtによる批判的な検証を取り上げたことがあった。その後、研究者がデータを公開したとのことで、Rechtが公開自体は賞賛しつつも改めてそのデータを批判的に検証している(H/T タイラー・コー…
Philippe Lemoineというコーネルの博士課程にいる研究者が、自らが所属するThe Center for the Study of Partisanship and Ideology(CSPI)という組織のブログに「Have we been thinking about the pandemic wrong? The effect of population structure on …
Scott Alexanderという有名ブロガー(cf. Slate Star Codex - Wikipedia)によるイベルメクチンのCovid-19への効果のメタ分析をタイラー・コーエンが推奨している。日本語記事では既にgigazineがその概要を紹介している。 そのブログでアレキサンダーは、イ…
「先進的な時系列モデルは疫学者の「R」を超えるのか?( Do advanced time series models outperform the epidemiologists “R”?)」というコメントを添えてタイラー・コーエンが「Rよさらば:疫病を追跡し予測する時系列モデル(A farewell to R: time-seri…
以下のツイートを目にして、実際の測定値はともかく、感染モデル上は感染が収まった時に実効再生産数はどうなるのか、という疑問を抱いた。皆さん大事なことなので誤解の内容にお願いします。この数字は感染者数が下がりきると必ず1になります。 https://t.c…
ポール・ローマーが3回に亘るブログエントリで、ブースター接種の必要性を訴えている(8/23エントリ、8/24エントリ、9/15エントリ;H/T タイラー・コーエン)。 彼の主張のポイントを抜き書きすると以下の通り。 以下の2点について、米政府がどちらかしかで…
バングラデシュでのRCTの結果を基に、マスクはコロナ感染防止に有効である、という報告が出されたが、UCバークレーの機械学習の研究者であるBen Rechtが「Effect size is significantly more important than statistical significance.」と題したブログエン…
と題したエントリ(原題は「Profile*1 of Solomon Hsiang, who uses big data to inform climate change policies..」)でMostly Economicsが、IMFの季刊誌Finance & Development9月号の人物紹介記事の冒頭を引用している。この季刊誌の記事は本ブログでも何…
という論文にタイラー・コーエンがリンクしている。原題は「Pandemics Initially Spread Among People of Higher (Not Lower) Social Status: Evidence From COVID-19 and the Spanish Flu」で、著者はJana B. Berkessel(マンハイム大)、Tobias Ebert(同…
9/4エントリで取り上げたアレックス・タバロックの豪州批判にタイラー・コーエンも参戦し、「自由と安全のフロンティア(liberty vs. safety frontier)」ないし「自由と生命のフロンティア(liberty vs. lives frontier)」に豪州は乗っていないのではない…
アレックス・タバロックが9/3付けMRブログエントリで、豪州のロックダウンは行き過ぎ、という主旨のアトランティック記事を紹介している(タイラー・コーエンもその少し前に「Has Australia gone too far?(豪州はやり過ぎたのか?)」というコメントを添え…
ということを理論的に示したNBER論文「Vaccine Hesitancy, Passports and the Demand for Vaccination」を少し前にJoshua S. Gans(トロント大)が上げている。以下はその要旨。 Vaccine hesitancy is modelled as an endogenous decision within a behaviou…
というNBER論文をジェフリー・フランケルらが上げている。原題は「The Virus, Vaccination, and Voting」で、著者はJeffrey A. Frankel、Randy Kotti(いずれもハーバード大)。 以下はその要旨。 Vaccination rates have a statistically significant downw…
以前ここで取り上げたように、日本のコロナ検査体制が他国と比較して十分かどうかが一つの議論の的になっているが、事情は米国でも同様らしく、MRブログのアレックス・タバロックが、独英加に比べると米国の検査体制は不十分だ、と嘆いている。ただし、日本…
アンドリュー・ゲルマンやタイラー・コーエンが紹介しているが、ペンシルベニア大学ペレルマン医学部のJeffrey S. Morris生物統計学教授が立ち上げたコロナ関連の特設サイトで、イスラエルの重症者の数字をどう読むべきか解説している。 以下はその概要。 イ…
アストラゼネカの開発責任者だったアンドリュー・ポラード・オックスフォード大学教授が集団免疫の可能性を否定した、というニュースが話題になったが、シドニー・モーニング・ヘラルド紙が「AstraZeneca lead scientist says Delta makes mass testing poin…
というIMF論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Mask Mandates Save Lives」で、著者はNiels-Jakob H Hansen、Rui C. Mano。以下はその要旨。 We quantify the effect of mask mandates in the United States. Our regression discontinuity desig…
というNBER論文が上がっている。原題は「Well-being Analysis Favours a Virus-Elimination Strategy for COVID-19」で、著者はJohn F. Helliwell(ブリティッシュコロンビア大)、Max B. Norton(同)、Shun Wang(韓国開発研究院(KDI)国際政策大学院)、…
お盆休みを控えた日本にも関係しそうな表題のNBER論文をバナジー=デュフロらが上げている。原題は「Doctors' and Nurses' Social Media Ads Reduced Holiday Travel and COVID-19 Infections: A Cluster Randomized Controlled Trial」で、著者はEmily Brez…
コロナ禍という未知の事態に放り込まれた医学界では、対策の方針や見解を巡って専門家と非専門家が入り混じる形で侃侃諤諤の議論がなされている。これはどこかで見た光景だな、と思ったら、既に過去のものと思われたデフレ不況が日本のみならず先進国世界で…
少し前に、コロナ禍対策でのワクチン頼みの是非や、ワクチン接種が進む中で改めて検査を拡充する必要性の有無が議論になったが、欧米ではその点の議論はどのようになっているのだろう、と少しぐぐってみたところ、幾つか記事が引っ掛かったので簡単に紹介し…
およそ1年前にバナジー=デュフロ夫妻らのコロナ感染防止に関するRCTを紹介したことがあったが、そのワクチン版(ただし対象はコロナではなく麻疹)とでも言うべき表題のNBER論文が上がっている。原題は「Selecting the Most Effective Nudge: Evidence from…
エドワード・グレイザーの5月のNBER論文をもう一丁。以下はDavid M. Cutler、Edward L. Glaeser(いずれもハーバード大)による表題の論文(原題は「When Innovation Goes Wrong: Technological Regress and the Opioid Epidemic」)の要旨。 The fivefold …
という主旨のNBER論文「Behavior and the Dynamics of Epidemics」をUCLAのAndrew Atkesonが上げている*1。以下はその要旨。 I use a model of private and public behavior to mitigate disease transmission during the COVID pandemic over the past year…
引き続き過去の疫病ネタ。以下はRemi Jedwab(ジョージ・ワシントン大)、Noel D. Johnson(ジョージ・メイソン大)、Mark Koyama(同)の表題(原題は「The Economic Impact of the Black Death」)のJournal of Economic Literature掲載予定論文(昨年8月…
というSSRN論文(原題は「How Economists Ignored the Spanish Flu Pandemic in 1918-20」)をブラジリア大のMauro Boianovskyとアントワープ大のGuido Erreygersが上げている(H/T Mostly Economics)。以下はMostly Economicsで引用されている論文の結論部…