科学
こちらで関連ツイートをブクマしたように、疫学者と経済学者のコロナ対策に関する考え方の違いが大きくなっているようである。簡単に言うと、経済学者が政策介入の無い経済活動を重視し、オミクロン株のインフルエンザ並みの軽症化に鑑みてコロナへの特措法…
というNBER論文が上がっている。原題は「Modeling Machine Learning」で、著者はAndrew Caplin(NYU)、Daniel J. Martin(ノースウエスタン大)、Philip Marx(ルイジアナ州立大)。 以下はその要旨。 What do machines learn, and why? To answer these qu…
というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「The Human Perils of Scaling Smart Technologies: Evidence from Field Experiments」で、著者はAlec Brandon(ジョンズ・ホプキンス大)、Christopher M. Clapp(シカゴ大)、John A. List(同)、Rob…
というNBER論文をサイモン・ジョンソンらが上げている(ungated版)。原題は「Place-Based Productivity and Costs in Science」で、著者はJonathan Gruber(MIT)、Simon Johnson(同)、Enrico Moretti(UCバークレー)。 要旨では、科学者の集積が1割増加…
と題したエントリ(原題は「Profile*1 of Solomon Hsiang, who uses big data to inform climate change policies..」)でMostly Economicsが、IMFの季刊誌Finance & Development9月号の人物紹介記事の冒頭を引用している。この季刊誌の記事は本ブログでも何…
というNBER論文が上がっている。原題は「Crisis Innovation Policy from World War II to COVID-19」で、著者はDaniel P. Gross(デューク大)、Bhaven N. Sampat(コロンビア大)。 以下はその要旨。 Innovation policy can be a crucial component of gove…
既にニュースで報じられているように、京都大学の望月新一教授によるabc予想の証明が査読を経てPRIMS特別号電子版に3月4日付で掲載されたが、本ブログの過去のエントリ(ここ、ここ、ここ)で紹介した海外の学者と望月氏との溝はむしろ深まったようである。…
というNBER論文が上がっている。原題は「Organizing Crisis Innovation: Lessons from World War II」で、著者はDaniel Gross(デューク大)、Bhaven Sampat(コロンビア大)。 以下はその要旨。 World War II was one of the most acute emergencies in U.S…
というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンク)。原題は「The Contribution of Chinese Diaspora Researchers to Scientific Publications and China's "Great Leap Forward" in Global Science」で、著者はQingnan Xie(南京理工大)、Richard B. Fr…
17日エントリの脚注で触れたようにコーエンはIHME(ワシントン大学保健指標評価研究所)モデルへの批判を展開してきたが、「えへん(ahem)」と題したこちらのエントリでは、ほら見たことか、と言わんばかりにこの問題を取り上げたStatNews記事にリンクし、…
前回エントリで紹介したコーエンの感染症モデルに対する指摘は実は彼のブログエントリの前半部分で、後半部分では彼の感染症学者に対する率直な疑問が書き連ねられている。それへの応答がメールであったとのことで、メールの文章をコーエンがMRの別エントリ…
タイラー・コーエンがMRブログで経済学者から見た感染症モデルの問題点を挙げている。以下はその概要。 調整の長期的な弾力性が短期的な弾力性より強力であることを十分に理解していない 短期的には人々は社会的隔離を行うが、長期的にはどの社会的隔離の方…
1年半ほど前にABC予想に関するピーター・ショルツの見解を紹介したことがあったが、そこでリンクしたPeter Woitのブログで今回の「証明」を機に改めてABC予想に関するエントリが立ち、そちらのコメント欄にショルツが降臨している(H/T math_jinさんツイート…
ふと、かつて温暖化対策の行き過ぎを諌めたビョルン・ロンボルグはグレタ・トゥーンベリについて何か言っているのかな、とぐぐってみたところ、9月末にこのような論説を書いていることを知った。以下はその概要。 人間が気候変動の科学を理解して行動しない…
ハモンド・インタビューの昨日エントリで紹介した箇所でフリードマンは、ポパーから大きな影響を受けたことを認めている。しかしその後ポパーは、フリードマンの方法論を道具主義(instrumentalism)としてむしろ批判するようになり、人間的にも寛容さを失っ…
引き続きフィールズ賞関連ネタ。5日エントリでリンクしたPeter Woitブログの最新記事では、授賞組織である国際数学者会議のマスコミ対応の拙さを指摘している。 While I was away the big mathematics news was from the ICM. As everyone expected, one of …
5日エントリで2人のフィールズ賞受賞者のコメントを紹介したブログエントリには、もう一人、今年のフィールズ賞受賞者であるAkshay Venkateshもコメントしていた(H/T math_jinさんツイート)。ただ、その内容は「完全同意。(I couldn’t agree more.)」と…
今月初めにフィールズ賞を受賞したピーター・ショルツ*1が、京都大学の望月新一教授によるabc予想の証明に問題点を見つけた、という話をこちらのツイート経由で知った。ただ、ショルツのその指摘を望月氏は認めておらず、今年3月に京都で直接顔を合わせた際…
というNBER論文(原題は「Artificial Intelligence, Economics, and Industrial Organization」)をHal Varianが上げている。「The Economics of Artificial Intelligence: An Agenda」というNBERが出版予定の本の一章のようで、こちらで原文が読める。 以下…
というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Funding Breakthrough Research: Promises and Challenges of the "ARPA Model"」で、著者はPierre Azoulay(MIT)、Erica Fuchs(カーネギーメロン大)、Anna Goldstein(カーネギー研究所)、Michael …
と主張する論文が現下の統計学における最もホットなトピック/議論/展開である、としてFrancis Dieboldが紹介している。論文のタイトルはズバリ「統計的有意性の再定義(Redefine Statistical Significance)」で、Nature Human Behaviorに掲載予定との由。…
という下記の本をティム・ハーフォードが来週出すとのことで、スミソニアン誌のインタビューに答えている(H/T タイラー・コーエン)。Fifty Inventions That Shaped the Modern Economy作者: Tim Harford出版社/メーカー: Riverhead Books発売日: 2017/08/2…
というDigitopolyブログエントリをJoshua GansがAjay AgrawalとAvi Goldfarbと共同で書いている(原題は「The Simple Economics of Machine Intelligence」;H/T Economist's View)。 The year 1995 was heralded as the beginning of the “New Economy.” D…
David Glasnerが、ローマーのマクロ経済学批判をとば口に、以下の論陣を張っている。 こうした批判に対する現代マクロ経済学側からのお決まりの反論は、すべてのモデルは間違っている、というものである。その中でも自分たちのモデルはミクロ的基礎付けがな…
というNBER論文をサマーズらが書き、サマーズHPで紹介されている(ungated版もアップされている)ほか、こちらのサイトでは皮肉交じりに紹介されている。原題は「The Inclusive Cost of Pandemic Influenza Risk」で、著者はVictoria Y. Fan(ハワイ大)、De…
とDigitoplyのJoshua Gansが書いている(H/T Economist's View)。 Gansは「Originals: How Non-conformists Change the World」という新著を出すアダム・グラント・ペンシルベニア大ウォートン校教授*1の「How to Raise a Creative Child」というNYT記事を…
について調べたNBER論文が上がっている。原題は「The Effect of Smoking on Obesity: Evidence from a Randomized Trial」で、著者はジョージア州立大のCharles Courtemanche、Rusty Tchernis、Benjamin Ukert。 以下はその要旨。 This paper aims to identi…
「Out of Africa: Human Capital Consequences of In Utero Conditions」というNBER論文が上がっている(ungated版)。著者はVictor Lavy(ウォーリック大)、Analia Schlosser(テルアビブ大)、Adi Shany(ヘブライ大)。 以下はその要旨。 This paper inv…
というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Does Science Advance One Funeral at a Time?」で、著者はPierre Azoulay(MIT)、Christian Fons-Rosen(ポンペウ・ファブラ大学)、Joshua S. Graff Zivin(UCサンディエゴ)。 We study the extent …
というNBER論文をノードハウスらが書いている。原題は「Modeling Uncertainty in Climate Change: A Multi-Model Comparison」で、著者はKenneth Gillingham(イェール大、現在CEAシニアエコノミスト)、William D. Nordhaus(イェール大)、David Anthoff(…