2024-01-01から1年間の記事一覧

銀行破綻と経済活動:進歩主義時代についての実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Bank Failures and Economic Activity: Evidence from the Progressive Era」で、著者はGary Richardson(UCアーバイン)、Marco Del Angel(カリフォルニア州立大学ロサンゼルス校)、Michael Gou(Tickr, Inc.)。 …

金融政策、市場の分断、および期間構造

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Monetary Policy, Segmentation, and the Term Structure」で、著者はRohan Kekre(シカゴ大)、Moritz Lenel(プリンストン大)、Federico Mainardi(シカゴ大)。 以下はその要旨。 We develop a segm…

銀行取り付け騒ぎ、脆弱性、および規制

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Bank Runs, Fragility, and Regulation」で、著者はManuel Amador(ミネソタ大)、Javier Bianchi(ミネアポリス連銀)。 以下はその要旨。 We examine banking regulation in a macroeconomic model of…

ノイズの多い専門家? 規制における裁量

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Noisy Experts? Discretion in Regulation」で、著者はSumit Agarwal(シンガポール国立大)、Bernardo C. Morais(FRB)、Amit Seru(スタンフォード大)、Kelly Sh…

なぜ我々はインフレを嫌うのか?

というNBER論文が上がっている(ungated(ブルッキングス研究所)版*1)。原題は「Why Do We Dislike Inflation?」で、著者はStefanie Stantcheva(ハーバード大)。 以下はその要旨。 This paper provides new evidence on a long-standing question asked …

数百の経済ニュースイベントが株式市場における考えの過剰反応について伝えること

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のサイト)。原題は「What Hundreds of Economic News Events Say About Belief Overreaction in the Stock Market」で、著者はFrancesco Bianchi(ジョンズホプキンズ大)、Sydney C. Lu…

宥和すべき時、罰すべき時:ヒトラー、プーチン、ハマス

というNBER論文が上がっている(H/T Mostly Economics;ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「When to Appease and When to Punish: Hitler, Putin, and Hamas」で、著者はDavid K. Levine(ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイ)、Lee E. …

変化しつつある世界的連関:新冷戦?

というギータ・ゴピナートらのIMF論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Changing Global Linkages: A New Cold War?」で、著者はGita Gopinath、Pierre-Olivier Gourinchas、Andrea F Presbitero、Petia Topalova(いずれもIMF)。 以下はその要旨…

結局は住宅サービスが問題

CPIに住宅サービスが与える影響のラグの問題については、クルーグマンが頻りに強調し*1、「論敵」のサマーズもいち早く指摘してきた(かつ、クルーグマンはむしろ遅かったと揶揄してきた)ところであるが*2、マンキューも4/11付けの表題のブログエントリ(原…

変化しつつある中銀への圧力とインフレ

というNBER論文をケネス・ロゴフらが上げている(ungated(ブルッキングス研究所)版*1)。原題は「Changing Central Bank Pressures and Inflation」で、著者はHassan Afrouzi(コロンビア大)、Marina Halac(イェール大)、Kenneth S. Rogoff(ハーバード…

預金保険、保険の無い預金者、および恐慌における流動性リスク

というNBER論文が上がっている。原題は「Deposit Insurance, Uninsured Depositors, and Liquidity Risk During Panics」で、著者はMatthew S. Jaremski(ユタ州立大)、Steven Sprick Schuster(ミドルテネシー州立大)。 以下はその要旨。 The lack of uni…

21世紀の銀行業の展開:実証結果と規制にとっての意味合い

というブルッキングス研究所論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「The Evolution of Banking in the 21st Century: Evidence and Regulatory Implications」で、著者はSamuel G. Hanson、Victoria Ivashina、Laura Nicolae、Jeremy C. Stein、Adi …

総需要の外部性と自己実現的債務不履行循環

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Aggregate Demand Externality and Self-Fulfilling Default Cycles」で、著者はJess Benhabib(NYU)、Feng Dong(清華大)、Pengfei Wang(北京大)、Zhenyang Xu…

ユーロ圏の資本配分の地理学

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「The Geography of Capital Allocation in the Euro Area」で、著者はRoland Beck(ECB)、Antonio Coppola(スタンフォード大)、Angus J. Lewis(同)、Matteo Magg…

余儀ない移民と難民:経済的・社会的統合を成功させるための政策

クルド人問題やウクライナからの避難民を受けて日本でもタイムリーになっているテーマを扱った表題のNBER論文が上がっている(ungated版へのリンク)。原題は「Forced Migration and Refugees: Policies for Successful Economic and Social Integration」で…

規制された市場におけるエネルギー移行

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Energy Transitions in Regulated Markets」で、著者はGautam Gowrisankaran(コロンビア大)、Ashley Langer(アリゾナ大)、Mar Reguant(ノースウエスタン大)。 …

銀行の空間経済学

というNBER論文が上がっている*1(ungated版)。原題は「Banks in Space」で、著者はEzra Oberfield(プリンストン大)、Esteban Rossi-Hansberg(シカゴ大)、Nicholas Trachter(リッチモンド連銀)、Derek T. Wenning(プリンストン大)。 以下はその要旨…

バランスシート融資の長期的低下

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「The Secular Decline of Bank Balance Sheet Lending」で、著者はGreg Buchak(スタンフォード大)、Gregor Matvos(ノースウエスタン大)、Tomasz Piskorski(コロンビア大)、Amit Seru(スタン…

技術的シナジー、不均一な企業、および固有の変動性

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Technological Synergies, Heterogeneous Firms, and Idiosyncratic Volatility」で、著者はJesús Fernández-Villaverde(ペンシルベニア大)、Yang Yu(上海交通大…

所得ショックへの家計の反応の方法と理由

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「The How and Why of Household Reactions to Income Shocks」で、著者はRoberto Colarieti、Pierfrancesco Mei、Stefanie Stantcheva(いずれもハーバード大)。 以…

給与の社内格差と生産性

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Within-Firm Pay Inequality and Productivity」で、著者はMelanie Wallskog(デューク大)、Nicholas Bloom(スタンフォード大)、Scott W. Ohlmacher(FRB)、Cris…

生産的な投資への経路の短縮:マラウイでの農業資材フェアと現金給付の実証結果

というNBER論文が上がっている(ungated版(1年前のWP)へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Shortening the Path to Productive Investment: Evidence from Input Fairs and Cash Transfers in Malawi」で、著者はShilpa Aggarwal(インド商科大…

部門別需給変化の分配への影響:統合的枠組み

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「The Distributional Impact of Sectoral Supply and Demand Shifts: A Unified Framework」で、著者はNittai K. Bergman(テルアビブ大)、Nir Jaimovich(UCサンデ…

集計、流動性、および不完全市場の資産価格

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ、ungated版とスライド資料へのリンクがある別の著者のページ)。原題は「Aggregation, Liquidity, and Asset Prices with Incomplete Markets」で、著者はSebastian Di Tella(…

流星によるナビゲーション:財政政策が動かす自然利子率による金融政策

というNBER論文が上がっている(ungated(BIS)版)。原題は「Navigating by Falling Stars: Monetary Policy with Fiscally Driven Natural Rates」で、著者はRodolfo G. Campos(スペイン銀行)、Jesús Fernández-Villaverde(ペンシルベニア大)、Galo Nuño…

波及効果と逆波及効果

というNBER論文が上がっている(ungated(NY連銀)版)。原題は「Spillovers and Spillbacks」で、著者はSushant Acharya(カナダ銀行)、Paolo A. Pesenti(NY連銀)。 以下はその要旨。 We study international monetary policy spillovers and spillbacks i…

危機後の中央銀行業

というNBER論文(原題は「Central Banking Post Crises」)をFRBのマイケル・カイリー(Michael Kiley)とコロンビア大のミシュキン(Frederic S. Mishkin)が上げている。 以下はその要旨。 The world economy has experienced the largest financial crisi…

住宅投機、政府支援機関、および融資市場の波及効果

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Housing Speculation, GSEs, and Credit Market Spillovers」で、著者はNatee Amornsiripanitch(フィラデルフィア連銀)、Philip E. Strahan(ボストン大)、Song Zhang(デラウェア大)、Xiang …

企業債務、好不況循環、および金融危機

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Corporate Debt, Boom-Bust Cycles, and Financial Crises」で、著者はVictoria Ivashina(ハーバード大)、Ṣebnem Kalemli-Özcan(メリーランド大)、Luc Laeven(E…

ポートフォリオのフローと家計のポートフォリオ

前回エントリで紹介した論文と内容と著者が共通している表題のNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Portfolio Flows and Household Portfolios」で、著者はDaniel Marcel te Kaat(フローニンゲン大)、Chang Ma(復旦大)、Alessandro Rebu…