社会

いじめを減らす:親を巻き込んだ共感力教育プログラムの実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Reducing Bullying: Evidence from a Parental Involvement Program on Empathy Education」で、著者はFlavio Cunha(ライス大)、Qinyou Hu(同)、Yiming Xia(西南財経大)、Naibao Zhao(同)。 以下はその要旨。…

大衆のアヘン? 絶望死と米国の宗教の衰退

というNBER論文が上がっている(昨年7月時点のWP)。原題は「Opiates of the Masses? Deaths of Despair and the Decline of American Religion」で、著者はTyler Giles(ウェルズリー大)、Daniel M. Hungerman(ノートルダム大)、Tamar Oostrom(オハイオ…

対面授業と若者の自殺:授業スケジュールとコロナ禍による学校閉鎖の実証結果

というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン)。原題は「In-Person Schooling and Youth Suicide: Evidence from School Calendars and Pandemic School Closures」で、著者はBenjamin Hansen(オレゴン大)、Joseph J. Sabia(サンディエゴ州立…

新古典派メカニズムが不在の時に戦争は協力を促さない! トルコの徴集兵の自然実験による実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「War Does not Foster Cooperation when Neoclassical Mechanisms are Absent! Evidence from a Natural Experiment among Turkish Conscripts」で、著者はArzu Kibris(ウォーリック大)、Resul Cesur(コネチカット…

教師の授業時間の使い方と生徒の成績

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Teachers’ Use of Class Time and Student Achievement」で、著者はSimon M. Burgess(ブリストル大)、Shenila Rawal(Oxford Partnership for Education Research & Analysis (OPERA))、Eric S. Tayl…

欧米の2022年の超過死亡は何で説明できるか?

超過死亡率の高さとその原因に関する議論が最近日本で話題になったが、海外の状況はどうなのかとぐぐってみたところ、Health Feedbackという組織*1の11/2付け(11/28更新)の表題の記事に行き当たった。原題は「What can explain the excess mortality in th…

大気環境と自殺

というNBER論文が上がっている(2月時点のWP)。原題は「Air Quality and Suicide」で、著者はClaudia Persico(アメリカン大)、Dave E. Marcotte(同)。 以下はその要旨。 We conduct the first-ever large-scale study of the relationship between air …

「テロリストを成功者にしてはならない」政策と時間的非整合性

細野豪志氏の以下の発言が一部で話題を呼んでいる。産経新聞のインタビューを受けました。「テロリストを成功者にしてはならない」。 https://t.co/KGjfcfeH52— 細野豪志 (@hosono_54) 2022年11月8日 ここで細野氏が示した方針に対しては賛否両論が出ている…

ソーシャルメディアでの言辞はヘイト事件を扇動し得るか? トランプの「中国ウイルス」ツイートからの実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Can Social Media Rhetoric Incite Hate Incidents? Evidence from Trump's "Chinese Virus" Tweets」で、著者はAndy Cao、Jason M. Lindo、Jiee Zhong(いずれもテキサスA&M大)。 以下はその要旨。 We investigate …

長期的社会的距離

というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン)。原題は「Long Social Distancing」で、著者はJose Maria Barrero(メキシコ自治工科大学)、Nicholas Bloom(スタンフォード大)、Steven J. Davis(シカゴ大)。 以下はその結論部。 More than te…

コロナによる学習の損失と回復:インドのパネルデータによる実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Covid-19 Learning Loss and Recovery: Panel Data Evidence from India」で、著者はAbhijeet Singh(ストックホルム商科大学)、Mauricio Romero(メキシコ自治工科大学)、Karthik Muralidharan(UCサンディエゴ)…

分離主義で重要なのは所得かアイデンティティか? 世界の3,003の地域の分析

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Is Secessionism Mostly About Income or Identity? A Global Analysis of 3,003 Subnational Regions」で、著者はKlaus Desmet(南メソジスト大)、Ignacio Ortuño-Ortín(マドリード・カルロス3世大)…

女性教師が女子学生の生涯の厚生に与える影響

というNBER論文をデビッド・カードらが上げている。原題は「The Impact of Female Teachers on Female Students' Lifetime Well-Being」で、著者はDavid Card(UCバークレー)、Ciprian Domnisoru(アールト大)、Seth G. Sanders(コーネル大)、Lowell Tay…

指導者のテロとの戦いにおいては良きコミュニケーションが最善の武器

安倍元首相の銃撃事件についてニュージーランドのアーダーン首相の言葉が引用されるのを目にしたので、英語圏ではその言葉はどのように受け止められているのか知りたいと思ってぐぐったところ、Carmen Jacquesという人の1年前の表題の論説(原題は「Good com…

危機時のスケープゴートと差別:Airbnbの実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Scapegoating and Discrimination in Times of Crisis: Evidence from Airbnb」で、著者はMichael Luca(ハーバード大)、Elizaveta Pronkina(パリ・ドーフィンヌ大PSL*1)、Michelangelo Rossi(テレコム・パリ*2)…

難民の言語学習の世代間の波及効果

というNBER論文が上がっている。原題は「Intergenerational Spillover Effects of Language Training for Refugees」で、著者はMette Foged*1(コペンハーゲン大)、Linea Hasager(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)、Giovanni Peri(UCデービス)、J…

社会規範と社会における不誠実

「彼らはこれをモデル化した(They modeled this)」というコメントを添えて少し前にタイラー・コーエンが表題の論文を紹介していた。論文の原題は「Social norms and dishonesty across societies」で、著者はDiego Aycinena(ロサリオ大)、Lucas Rentschl…

男性だけのチームの場合を除き、メンバー同士の好悪の感情はチームの業績に影響する

という主旨の2年半前のThe Economic Journal論文にタイラー・コーエンがリンクしている(2017年時点のWP)。論文の原題は「I (Don’t) Like You! But Who Cares? Gender Differences in Same-Sex and Mixed-Sex Teams」で、著者はLeonie Gerhards(ハンブルク…

第二次大戦ブルース:長期に持続する子供時代のトラウマのメンタルヘルスへの影響

というNBER論文をトルコ出身の3人の研究者が上げている。原題は「World War II Blues: The Long–lasting Mental Health Effect of Childhood Trauma」で、著者はMevlude Akbulut-Yuksel(ダルハウジー大)、Erdal Tekin(アメリカン大)、Belgi Turan*1(TOB…

中絶制限法がコーホートの死亡率に与える影響:19世紀の法のバラつきからの実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Effects of Restrictive Abortion Legislation on Cohort Mortality / Evidence from 19th Century Law Variation」で、著者はJoanna N. Lahey(テキサスA&M大)、Marianne H. Wanamaker(テネシー大)。 以下はその…

銃の増加による予期せぬ結果の増加:米国の都市において銃携帯の権利が犯罪的行動と警察行動に与える影響

というNBER論文が上がっている。原題は「More Guns, More Unintended Consequences: The Effects of Right-to-Carry on Criminal Behavior and Policing in US Cities」で、著者はJohn J. Donohue(スタンフォード大)、Samuel V. Cai(同)、Matthew V. Bon…

国の許容度の計測:理論と抗議への適用

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Measuring the Tolerance of the State: Theory and Application to Protest」で、著者はVeli Andirin(ブラウン大)、Yusuf Neggers(ミシガン大)、Mehdi Shadmehr(ノースカロライナ大チャペルヒル校…

米企業の政治的分極化

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「The Political Polarization of Corporate America」で、著者はVyacheslav Fos(ボストン大)、Elisabeth Kempf(シカゴ大)、Margarita Tsoutsoura(コーネル大)。 以下はその要旨。 Executive teams …

機械学習は防犯に役立つのに十分なほど銃被害を予測できる

というややSF染みた*1NBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Machine Learning Can Predict Shooting Victimization Well Enough to Help Prevent It」で、著者はSara B. Heller(ミシガン大)、Benjamin Jakubow…

2020-21年のコロナ以外の超過死亡:政策選択の付随的被害か?

というNBER論文をケイシー・マリガンらが上げている。原題は「Non-Covid Excess Deaths, 2020-21: Collateral Damage of Policy Choices?」で、著者はCasey B. Mulligan(シカゴ大)、Robert D. Arnott(Research Affiliates LLC*1)。 以下はその要旨。 Fro…

将来のパンデミックのためのコロナ禍からの7つの金融と貿易の教訓

というIMF論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Seven Finance and Trade Lessons from COVID-19 for Future Pandemics」で、著者は同基金のRuchir AgarwalとGita Gopinath。 以下はその要旨。 Pandemics and epidemics pose risks to lives, soci…

経済統合と民主主義の伝播

というNBER論文が上がっている(ungated版、関連VoxEU記事)。原題は「Economic Integration and the Transmission of Democracy」で、著者はGiacomo Magistretti(IMF)、Marco Tabellini(ハーバード大)。 以下はその要旨。 In this paper, we study if e…

コロナ禍は学校でのいじめとサイバーいじめを共に中断させた

というNBER論文が少し前に上がっている。原題は「The COVID-19 Pandemic Disrupted Both School Bullying and Cyberbullying」で、著者はボストン大のAndrew Bacher-Hicks、Joshua Goodman、Jennifer G. Green、Melissa Holt。 以下はその要旨。 One-fifth o…

ドナルド・トランプのコロナワクチン支持を用いた公衆衛生へのカンフル剤:大規模広告実験

というNBER論文が上がっている。原題は「Using Donald Trump’s COVID-19 Vaccine Endorsement to Give Public Health a Shot in the Arm: A Large-Scale Ad Experiment」で、著者はBradley Larsen(スタンフォード大)、Marc J. Hetherington(ノースカロラ…

世代間の移動性は生まれる前から始まる

また移動性を扱ったNBER論文を紹介。以下は表題のNBER論文(原題は「Intergenerational Mobility Begins Before Birth」[昨年11月時点のungated版]、著者はウィスコンシン大学マディソン校のAnanth SeshadriとAnson Zhou)の要旨。 Nearly 40% of births i…