2017-02-01から1ヶ月間の記事一覧
というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Recovery from the Great Depression: The Farm Channel in Spring 1933」で、著者はJoshua K. Hausman(ミシガン大)、Paul W. Rhode(同)、Johannes F. Wieland(UCサンディエゴ)。 以下はその要旨…
というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Deviations from Covered Interest Rate Parity」で、著者はWenxin Du(FRB)、Alexander Tepper(コロンビア大)、Adrien Verdelhan(MIT)。 以下はその要旨。 We find that deviations from the cove…
サマーズが母方の伯父であるケネス・アローの追悼記事をWSJに書いている(サマーズのサイトで全文が読める)。その前半部分はEconomist's ViewやMarginal Revolutionで紹介されているが、サマーズの父方の伯父であるサミュエルソンがアローのノーベル賞受賞…
中国ショックが米国の製造業に与えた影響に関する研究で名を馳せたDavid Autor(MIT)、David Dorn(チューリッヒ大)、Gordon Hanson(UCサンディエゴ)のトリオが、今度は製造業の凋落が結婚市場に与えた影響を研究した表題のNBER論文を書いている(原題は…
とデロングが書いている。 The United States had an immense boom in the 1990s. That was in the end financial disappointing for those who invested in it, but not because the technologies they were investing in did not pan out as technologies,…
昨日アロー追悼エントリを紹介したJoshua S. Gans(トロント大)が、表題のNBER論文を書いている(AEA版)。原題は「Endogenous Appropriability」で、共著者はScott Stern(MIT)。 以下はその要旨。 The appropriability of innovation depends not only o…
DigitopolyでJoshua Gansが、彼の博士課程の教官だったケネス・アローの人間臭い面を含めた思い出を語っている。 Was he as smart as people say? Absolutely. I only knew him in the last quarter century of his life. He would regularly come to semina…
昨日紹介したAngrist=Pischke論文にCarola Binderも反応し、その要旨を引用している。 In the 1960s and 1970s, an empirical economist’s typical mission was to “explain” economic variables like wages or GDP growth. Applied econometrics has since…
Francis Dieboldが、Joshua D. AngristとJörn-Steffen PischkeのNBER論文に噛み付いている(H/T Economist's View)。 以下は同論文のungated版の一節。 How should changes in our use of econometrics change the way we teach econometrics? Our take on …
と題した論説をJoel Mokyrノースウエスタン大教授が書いている(原題は「How Europe became so rich」;H/T Mostly Economics)。 How and why did the modern world and its unprecedented prosperity begin? Learned tomes by historians, economists, pol…
スタンリー・フィッシャーが、ウォーリック経済サミット*1での「I'd Rather Have Bob Solow Than an Econometric Model, But ...」と題した11日の講演で、金融政策の決定過程について解説している(H/T Economist's View)。 Eureka moments are rare in all…
タイラー・コーエンが、自動化の進展について悲観的な見方を表題のブルームバーグ論説(原題は「Industrial Revolution Comparisons Aren't Comforting」)で示している。 “Why should it be different this time?” That’s the most common response I hear …
13日エントリでミネソタ大応用経済学部准教授のMarc Bellemareの計量経済学ネタを紹介したが、BellemareはMetrics Mondayと銘打って月曜にこうした計量経済学ネタを上げている(ただし毎週ではない)。直近では固定効果とランダム効果について取り上げ、その…
サマーズが、会社の長期主義が優れているというマッキンゼーの報告を読んで、疑問を投げかけている。 They may be right but I do not think they have provided evidence that would convince anyone other than a prior believer. Consider an analogy. It…
Tim Taylorが表題のエントリ(原題は「The Middle Income Trap and Governance Issues」)で、世銀の世界開発報告2017*1の一節を引用している(H/T Economist's View)。 Middle-income countries may face particular challenges because growth strategies…
ミネソタ大応用経済学部准教授のMarc Bellemareがブログで、自分の共著論文を題材に、被説明変数が期間である場合の回帰分析について以下のように書いている(H/T Economist's View)。 The problem with duration data is that they do not look like the c…
というINET論説をローマ・ラ・サピエンツァ大学経済学部教授Alessandro Roncaglia(アレッサンドロ・ロンカリア)*1が書いている(H/T Mostly Economics、原題は「The economist as an expert: a prince, a servant or a citizen?」)。 以下はその冒頭。 Wh…
を試みた論文の内容をBOEブログで著者(同行のSilvia Miranda-Agrippino)が紹介している(H/T Economist's View)。 Miranda-Agrippinoは、金融政策の公表による金利先物の価格変動を以下の3要素に分解している*1。 第一項のeは純粋なサプライズ要因、第二…
FRBは学者馬鹿に牛耳られている、と告発した下記の本をダラス連銀の元職員が出版するということで、WSJが取り上げている(H/T Mostly Economics、cf. 著者のサイト)。Fed Up: An Insider's Take on Why the Federal Reserve is Bad for America (English Ed…
ラインハート=ロゴフらが「Exchange Arrangements Entering the 21st Century: Which Anchor Will Hold?」というNBER論文を上げている。著者はEthan Ilzetzki(LSE)、Carmen M. Reinhart(ハーバード大)、Kenneth S. Rogoff(同)。 以下はその要旨。 Thi…
ピケティ=サエズらが、AEAでプレゼンしたペーパーをNBER論文として上げている(AEA版)。論文のタイトルは「Global Inequality Dynamics: New Findings from WID.world」で、著者はFacundo Alvaredo(パリ経済学校)、Lucas Chancel(同)、Thomas Piketty…
米国の成長の低迷は将来への悲観的な見方によるもの、と主張する小論をブランシャールらが書いている(H/T Economist's View)。この主張は、自然利子率が過去に比べて低くなった、という長期停滞仮説を否定するものではないが、低金利で需要を支えるべし、…
「How do Quasi-Random Option Grants Affect CEO Risk-Taking?」というNBER論文が上がっている(SSRNでのungated版、以前のWP、Chicago Booth Reviewの解説記事)。著者はKelly Shue(シカゴ大)、Richard Townsend(UCサンディエゴ)。 以下はその要旨。 W…
Brad Setserが、米国の税制改革によって貿易赤字がGDPの2.75%から1.5%まで減少するのではないか、と推測している(H/T Economist's View)。そのロジックは概ね以下の通り。 米国の国際収支には、ハーバードのリカルド・ハウスマン(Ricardo Hausmann)とフ…
1/29エントリでロドリックの反応を紹介したデロングVOX論説に、ジャレッド・バーンスタンも反応し、かなり慎重な言い回しながら、デロングに異論を唱えている。以下はその概要。 貿易協定は多くの人が思っているより製造業の雇用喪失への影響が遥かに小さい…
「Backtesting European Stress Tests」というNBER論文が上がっている(ungated版*1、スライド版)。著者はThomas Philippon(NYU)*2、Pierre Pessarossi(ACPR*3)、Boubacar Camara(同)。 以下はその要旨。 We provide a first evaluation of the quali…
「Post Keynesian Dynamic Stochastic General Equilibrium Theory」というNBER論文をロジャー・ファーマーが上げている(H/T Economist's View;cf. 本人のブログエントリ)。以下はその要旨。 This paper explains the connection between ideas developed…
「A Model of Secular Stagnation: Theory and Quantitative Evaluation」というNBER論文をエガートソンらが上げている(H/T Economist's View;ungated版)。以前紹介した「A Model of Secular Stagnation」という論文の改訂版かと思われ、著者はGauti B. E…