2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧
というNBER論文をコロンビア大のMartín Uribeが上げている(ungated版、原題は「Is The Monetarist Arithmetic Unpleasant?」)。 以下はその要旨。 The unpleasant monetarist arithmetic of Sargent and Wallace (1981) states that in a fiscally dominan…
という分析を行った記事がIMFブログに上がっている(H/T Economist's View)*1。この記事についてはIMFによる邦訳も用意されているので、分析結果についての文章をその邦訳と合わせて引用してみる。 Impact of the 3 percent policyWe find that an increase…
エコノミスト誌が下記のグラフを掲げて、経済学者は流行りの研究に走りやすい、という趣旨のことを書いたのに対し、ノアピニオン氏が噛み付いた*1。 To me, this graph (which is just for NBER working papers) shows the opposite of what the article cla…
と題したブログ記事(原題は「Memories of Fidel's Cuba」)でマンキューが、「From my friend and colleague George Borjas(私の友人であり同僚であるGeorge Borjasから)」という一文を付けて、移民の経済学の研究で有名なGeorge Borjas*1のブログ記事に…
ブランコ・ミラノビッチが直近のブログエントリで、経済学者の間でも誤解がみられる、として労働価値説を改めて解説している。そこで彼は、小商品生産(petty commodity production)において生じる労働の剰余価値(surplus value)の話を説明した上で、その…
というNBER論文をスティグリッツが共著で書いている(ungated版)。原題は「Pseudo-wealth and Consumption Fluctuations」で、共著者はスティグリッツと同じコロンビア大のMartin Guzman。 以下はその要旨。 This paper provides an explanation for situat…
昨日第二部を紹介したEconReporterインタビューの第一部の冒頭でブランシャールは、大不況以降のマクロ経済学について以下のような評価を下している。 Q: Do you think there is another “Keynesian Revolution” happening in the macroeconomics academia s…
EconReporter*1が、ブランシャールへのインタビューを掲載している。二部構成になっており、第一部では、主にブランシャールの「Do DSGE Models Have a Future?」論文(cf. ここ)に基づいて、モデルの現状について語られている。第二部では、今後の展開につ…
というNBER論文をスティグリッツが上げている(ungated版)。原題は「The Theory of Credit and Macro-economic Stability」。 以下はその要旨。 In the aftermath of the Great Recession, there is a growing consensus, even among central bank official…
と題したブログエントリで、クルーグマンがトランプを痛罵している。原題は「The Sorrow and the Pity」だが、ぐぐってみると元ネタはヴィシー政権下のフランスをインタビューで浮き彫りにしたマルセル・オフュルスのドキュメンタリー映画のタイトルらしい(…
2月にトランプとベルルスコーニを比較したジンガレスのNYT論説を紹介したが、トランプが大統領に選出された今、改めてジンガレスが表題のNYT論説を書いている(原題は「The Right Way to Resist Trump」;H/T Economist's View)。 Five years ago, I warned…
というDigitopolyブログエントリをJoshua GansがAjay AgrawalとAvi Goldfarbと共同で書いている(原題は「The Simple Economics of Machine Intelligence」;H/T Economist's View)。 The year 1995 was heralded as the beginning of the “New Economy.” D…
という説をルイジ・ジンガレスが唱えている(H/T Economist's View)。 ...most researchers assumed that whatever was not going to labor had to flow to the owners of capital. ...Yet, economic theory distinguishes between labor share, capital sh…
Francis Dieboldが、一口にビッグデータと言っても、どの側面が「ビッグ」なデータを使うのかを用途によって使い分けるべき、という点を株価のボラティリティとトレンドを例に取って説明している。 Assembling everything, for estimating yesterday's stock…
というある意味において如何にも彼らしい直截的なタイトルのブログエントリ(原題は「The Triumph of the Less Educated」)で、マンキューが以下のグラフを紹介している。 曰く、 In a Times column back in July, I noted that the Brexit vote was strong…
ジェフリー・サックスがボストングローブに「Donald Trump and the rebuilding of America」と題した論説を書いている(H/T Economist's View)。 以下はそこからの引用。 A builder-president could indeed restore vitality to the US economy and put mil…
NY連銀ブログで「Inflation and Japan’s Ever-Tightening Labor Market」というエントリが上がっている。以下はそのまとめの文章。 The Bank of Japan started its asset purchase program in April 2013 in order to stimulate the economy and increase th…
Nick Roweが、散髪が唯一の財となっている経済での失業について考察し、それを基にニューケインジアンモデルに対してより現実的な解釈を加えようとしている。 Suppose the central bank sets the rate of interest too high. Will this cause unemployment? …
9日エントリで紹介したマンキューや11日エントリで紹介したディローの楽観論を戒めるかのように、「The Long Haul」という悲観的なブログエントリをクルーグマンが書いている。 As I said in today’s column, nobody who thought Trump would be a disaster …
クリス・ディローが、トランプの人格が大統領職においてそれほど問題にならない可能性の理由として以下の3つを挙げている。 人々はそもそも無知で偏見を持っているが、大統領は人々の代表であることが望ましい。 チェック・アンド・バランスというものが存在…
「The Social Cost of Carbon Revisited」というNBER論文をMITのRobert S. Pindyckが書いている。以下はその要旨。 An estimate of the social cost of carbon (SCC) is key to climate policy. But how should we estimate the SCC? A common approach is t…
選挙結果を受けてマンキューが以下のように書いている。 I did not support Mr. Trump, but now that he is our President-elect, I wish him well. To my many friends who are now freaking out, I encourage you to take a deep breath and calm down. Ou…
というNBER論文をジャン・ティロールらが書いている(HBSのungated版へのリンク)。原題は「Patent Disclosures and Standard-Setting」で、著者はJosh Lerner、Haris Tabakovic、Jean Tirole(ティロールはトゥルーズ経済大学院、他はHBS)。 以下はその要…
クリス・ディローが、「非対称的ベイズ主義(asymmetric Bayesianism)」という耳慣れない言葉を用いている*1。ソースはEdward L. GlaeserとCass R. Sunsteinの「Why Does Balanced News Produce Unbalanced Views?」と題された3年前の論文らしい。以下は同…
タイラー・コーエンとノアピニオン氏が自由貿易についてブルームバーグで論戦を交わしている(H/T Marginal Revolution*1)。以下はそこからの引用。 Cowen: ...why has Latin America turned from a region of autocrats to having plenty of vigorous demo…
バーナンキが以下の本のグリーンスパン評に異を唱えている(H/T Marginal Revolution)。The Man Who Knew: The Life & Times of Alan Greenspan (English Edition)作者: Sebastian Mallaby出版社/メーカー: Bloomsbury Publishing発売日: 2016/10/20メディ…
最近の世界貿易の低迷について論じたブログエントリでクルーグマンが、2002年の表題の論文(原題は「The Rise and Fall of World Trade, 1870−1939」)にリンクしている。論文の著者はAntoni Estevadeordal(米州開発銀行)、Brian Frantz(米国際開発庁)、…
以前紹介したオファー=ソダーバーグの著書をブランコ・ミラノビッチが取り上げ、以下のように書いている。 Offer and Söderberg define social democracy as a continuation of Enlightenment: from equality before God to equality before law, to equali…
Francis Dieboldがブログで以下の本を紹介している。The Econometric Analysis of Recurrent Events in Macroeconomics and Finance (The Econometric and Tinbergen Institutes Lectures) (English Edition)作者: Don Harding,Adrian Pagan出版社/メーカー:…
4年前に対数線形近似を巡る論争を紹介したことがあったが(ここ、ここ)、エガートソンがその問題に介入し、表題のNBER論文を共著で書いている(H/T Economist's View、原題は「Log-linear Approximation versus an Exact Solution at the ZLB in the New Ke…