2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧
以前紹介したStephen Williamsonのエントリのコメント欄で、Williamsonが以下のようなことを書いていた。 I think what is true is that, if the central bank is behaving appropriately, we should hardly notice it is there. I think it is also true th…
日本でも既にslashdot(はてぶ)で紹介されているが、言語において未来形が強いか否かでその国の貯蓄率が変わってくる、という論文が話題を集めている。 論文を書いたのはイェール大学のKeith Chenだが、ペンシルベニア大学のLanguage Logという集団ブログが…
とUSA Todayが報じている(The Big Picture経由)。 同記事がセンサス局のデータを基にまとめたところによると、2009年以降の人口増加率は2年連続して0.7%となったが、これは1930年代以来の低さだという(その前は1%程度の増加が続いていたとの由)。2010年7…
最近、経済成長は低迷しているのに預金需要の増大でマネーストックが増加しているというニュースを時折り目にする(例:ここ、ここ)。そこで、マネーストックを被説明変数に、名目GDPとマネタリーベースを説明変数に重回帰を行った場合、推計期間によって結…
というテーマに関する本が最近出たらしい。Why Don't American Cities Burn? (City in the Twenty-first Century)作者: Michael B. Katz出版社/メーカー: Univ of Pennsylvania Pr発売日: 2011/11/30メディア: ハードカバー クリック: 17回この商品を含むブ…
タイラー・コーエンやBrad Plumer(エズラ・クラインのブログ)でもリンクされているが、こちらのWIRED日本語記事で報じられている通り、リーハイ大学の学生たちがデススターの建造費用の試算を行った。その結果、原材料費だけでも世界のGDPの13,000倍になる…
19日エントリの脚注では、Mark Thomaが潜在GDPのトレンド推計を行ったことを紹介したが、そのThomaの記事に触発されて、池尾和人氏が日本のGDPについてHPフィルタを掛けた結果を示し*1、足元でGDPギャップが解消された可能性を論じている。 ただ、そこで氏が…
20日エントリでは、サマーズのような傍若無人の性格ならばバーナンキのような妥協をしなかったのではないか、という趣旨のマシュー・イグレシアスの意見を紹介したが、Noam Scheiberのこの記事(H/T Economist's View)を読むと、そのサマーズ評は正しくない…
昨日紹介したローレンス・ボールの論文*1では、2003年6月のFOMC会合の場でバーナンキが「変身」を遂げた、と主張している。それに対しMarcus Nunesは、バーナンキがその段階ではまだ以前の主張を保持していたという重要なサインをボールは見逃している、と指…
とヨーダ師なら表現するところだろうが、バーナンキの「変節」を分析したローレンス・ボールの論文が話題を集めている。 以下はその要旨。 From 2000 to 2003, when Ben Bernanke was a professor and then a Fed Governor, he wrote extensively about mone…
最近、潜在GDPが低下したのではないか、というジェームズ・ブラード・セントルイス連銀総裁がシカゴ講演で提示した仮説を巡ってブロゴスフィアで侃々諤々の議論が交わされた。 一つの論点は、潜在GDPをどのように計測するか、ということであった。以前ここで…
タイラー・コーエンが、表題のテーマに関する論文の要旨を紹介している。 Most aid spending by governments seeking to rebuild social and political order is based on an opportunity-cost theory of distracting potential recruits. The logic is that…
Mostly Economicsで紹介された論文の冒頭部: Every four years, 32 national soccer teams compete in the World Cup. This tournament, which is organised by the world soccer association FIFA, attracts attention from millions of fans across the g…
2/3エントリではカール・スミスとブライアン・カプランのdeserving poorを巡る討論に纏わる話題を紹介したが、そのカール・スミスが昨年末のブログで表題のような主張を行っていた(H/T ターラー・コーエン) その理由は以下の通り。 16歳で避妊をせずに定期…
は節税ではない、という記事がSmartMoneyに上がっている(The Big Picture経由)。 シカゴの弁護士に取材したというその記事によると、世界のどこで収益を上げようとも米国政府の課税対象となる上に、米国内にも節税商品は多々あるので、節税のためにケイマ…
をEd Glaeserが提案している(タイラー・コーエン経由)。 ユーザー負担原則の徹底 高速道路についてはETCが理想だが、それが無理なら、少なくともガソリン税でコストをカバーするようにすべき。 渋滞課金制度の導入 高速道路は作れば作っただけ利用される(…
1/24エントリで紹介したGreat Gatsby Curveについて、National ReviewのJim Manziが、除外変数バイアスがあるのではないか、と異議を唱えている(タイラー・コーエン経由)。 Manziによると、同曲線の縦軸(世代間の所得の弾性値)を変えずに横軸のジニ係数…
一昨日のエントリの脚注ではタイラー・コーエンがマシュー・イグレシアスのコメントを評価したことを紹介したが、そこでイグレシアスはScott HankinsとMark Hoekstraの論文を参照している。その論文では所得の外生的な増加により独身女性が結婚する傾向が低…
2/9エントリで取り上げた新旧ケインジアンを巡る論争の余波のような形で、ロバート・ワルドマンがMark Thomaに噛み付いた。曰く、Thomaは自分がオールドケインジアンであるということを憤然と否定してニューケインジアンであることを強調したが、ニューケイ…
昨日は伝統的ケインジアン経済学と景気回復の関係を巡るクルーグマンとタイラー・コーエンの衝突を紹介したが、7日に紹介した結婚と貧困の関係を巡っても両者は衝突している。といっても、そこで取り上げたブルッキングス研究所の報告そのものではなく、チャ…
道草で既に関連エントリが訳されている通り(ここ、ここ、ここ)、1月の雇用が良かったことがオールドケインジアンへの反駁になるかどうかを巡ってタイラー・コーエンとクルーグマンが衝突した。 この件に関してのコーエンの取りあえずのまとめはこちらだが…
お前が言うか、という気もするが、アンドレイ・シュライファーが表題の記事をvoxeuに書いている。マンキューやEconomist's Viewがリンクしているほか、Mostly Economicsが各段落の最後の文章を抜き出すという形で簡潔にその内容をまとめている。 以下はその7…
と題した記事がEconomixに上がっている(Economist's View経由;原題は「Marriage Is for Rich People」)。内容はこちらのブルッキングス研究所の報告の紹介*1。 その報告内容は以下の図に集約される*2。1970年代には、所得階層に関係無く中年男性は結婚し…
という問いに対して議会予算局がイエスの答えを出した、としてマンキューがこちらのCBOレポートを紹介している。 そのレポートの内容は以下の図に集約される*1。これによると、高卒以下では36%、大卒では15%、民間よりも連邦職員の方が総報酬が高いという。…
という主旨の論文がチューリッヒ大学の3人の経済学者により書かれている(論文のタイトルは「Overvalued: Swedish Monetary Policy in the 1930s」;Mostly Economics経由)。 以下はその結論部の後半。 In particular, monetary economists have cited the …
昨日のエントリでは、カプランの「deserving poor」と「undeserving poor」に関する議論を紹介した。その中でカプランは、「酌量に値するか否かを議論するのは無意味、という人もいるが、その見方には賛成できない」と述べていたが、「その見方」について同…
「deserving poor」に関する論議がブロゴスフィアの一部を賑わせていたが(タイラー・コーエン、ノアピニオン氏、Frances Woolley)、そもそものきっかけは、Econlogのブライアン・カプランとModeled Behaviorのカール・スミスがそのテーマについて討論する…
カウフマン財団が四半期毎にトップ経済ブロガーにアンケートを取って集計しているが、その2012年第1四半期版が出た*1。 ジェームズ・ハミルトンは、その中の以下の図に着目している。これは米国における各政策への賛否の集計であるが、高所得者の限界所得税…
The Baseline Scenarioでジェームズ・クワックが、2004年にSECは何を実際にやったのか、というテーマについて考察している(Economist's View経由)。 彼のこの論考のきっかけになったのは、本ブログの1ヶ月前のエントリでも紹介したアンドリュー・ローの書…