血に染まる 欧州連合 常なるに

カウフマン財団が四半期毎にトップ経済ブロガーにアンケートを取って集計しているが、その2012年第1四半期版が出た*1


ジェームズ・ハミルトンは、その中の以下の図に着目している

これは米国における各政策への賛否の集計であるが、高所得者の限界所得税率引き上げへの賛否がちょうど拮抗しているのが興味深い。また、国内の油田開発に対する積極姿勢も目立つ。


一方、デビッド・ベックワースは(当然のごとく)以下の図を取り上げている

5つの周辺ちっくな経済学思想のうち実際に金融政策に取り入れて欲しいものはどれか、というFT Alphavilleの質問に対し、4割がNGDP目標と回答している。選択肢以外という回答(19%)を除くと、オーストリアン(ハイエクではなくミーゼス)の28%、MMTの12%がそれに続いている(MMTは財政政策だろう、という気もするが…)。


それ以外の結果についてはMostly Economicsがまとめているが、このアンケートで一つ面白いのは、各ブロガーにお題(今回は欧州)を与えて俳句を詠ませていることである。今回は前回のように優秀作は選ばれなかったとのことだが、カウフマン財団のTim Kaneのお気に入りは以下のものだったとの由。

On this Continent
All European Unions
Always end in blood.

〜 ANDREW SAMWICK (of Andrew Samwick’s Blog)

ということで、これの拙訳を本エントリのタイトルとしてみた。

*1:[20190430]下記のハミルトンのエントリと図や前回結果を含めリンク先更新。