2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧
というNBER論文(原題は「Zero Lower Bound on Inflation Expectations」)をYuriy Gorodnichenko(UCバークレー)とDmitriy Sergeyev(ボッコーニ大)が上げている。以下はその要旨。 We document a new fact: in U.S., European and Japanese surveys, hou…
について調べたNBER論文をエミ・ナカムラ、ジョン・スタインソンらがLeland Farmer, Emi Nakamura & Jón Steinssonが上げている(ungated版)。論文のタイトルは「Learning About the Long Run」で、著者はLeland Farmer(バージニア大)、Emi Nakamura(UC…
以前、バングラデシュでのマスク着用に関するRCTについて、Ben Rechtによる批判的な検証を取り上げたことがあった。その後、研究者がデータを公開したとのことで、Rechtが公開自体は賞賛しつつも改めてそのデータを批判的に検証している(H/T タイラー・コー…
Philippe Lemoineというコーネルの博士課程にいる研究者が、自らが所属するThe Center for the Study of Partisanship and Ideology(CSPI)という組織のブログに「Have we been thinking about the pandemic wrong? The effect of population structure on …
というNBER論文(原題は「A Primer on Trade and Inequality」)をダニ・ロドリックが上げている(H/T Mostly Economics、ungated版)。以下はその要旨。 In the public imagination globalization’s adverse effects have loomed large, contributing signi…
というBIS論文が上がっている(H/T Mostly Economics)。原題は「Financial crises and political radicalization: How failing banks paved Hitler's path to power」で、著者は Sebastian Doerr(BIS)、Stefan Gissler(FRB)、Jose-Luis Peydro(インペ…
スキデルスキーのProject Syndicate論説からの引用をもう一丁。ヴェブレン、ケインズ、ハーシュマンの伝記をレビューした論説(H/T タイラー・コーエン)の冒頭でスキデルスキーは、傑出した経済学者を2種類に分類している。 There are two types of extrao…
というProject Syndicate論説(原題は「What Killed Macroeconomics?」)の結論部でロバート・スキデルスキーが以下のように書いている(H/T Mostly Economics)。 The relationship between theory and practice is thus not as Bernanke saw it. Monetary …
Scott Alexanderという有名ブロガー(cf. Slate Star Codex - Wikipedia)によるイベルメクチンのCovid-19への効果のメタ分析をタイラー・コーエンが推奨している。日本語記事では既にgigazineがその概要を紹介している。 そのブログでアレキサンダーは、イ…
18、19日エントリでは、年初の財政刺激策によってインフレが大きく上昇することは無かった、というクルーグマンの見方を紹介した。一方、今月15日に成立したインフラ投資法案はインフレを上昇させる、とマンキューはブログで述べている(ただし、そのことで…
引き続き経済学者のインフレに関するツイートねた。今回はリカルド・ライスのツイートを紹介してみる(H/T 本石町日記さんツイート経由のRyo Takagiさんツイート)。 ** The “macro” view on 2021 inflation Since March 21, I've given many public lecture…
前回エントリでクルーグマンのインフレに関するツイートを紹介したが、その後にクルーグマンはその件についてさらにツイートしている(H/T タイラー・コーエン) Some further thoughts on inflation and what to do next. Inflation has of course come in …
という直接的な表現は取っていないが、前回エントリで紹介したサマーズの呟きの3時間半ほど前にクルーグマンもツイッターでサマーズに言及し、以下のように述べている。 Trying to clarify my own thoughts on inflation. I got inflation wrong; I didn't s…
今日の状況をトルーマン時代に準えたクルーグマンのNYT論説に反応して、サマーズがツイッターでクルーグマンに以下のような「挑戦状」を突き付けている(H/T タイラー・コーエン)。 @paulkrugman continues his efforts to minimize the inflation threat t…
というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン)。原題は「Winner Takes All? Tech Clusters, Population Centers, and the Spatial Transformation of U.S. Invention」で、著者はハーバード大のBrad ChattergoonとWilliam R. Kerr。 以下はungate…
というSF連銀のレターをMostly Economicsが紹介している。原題は「What Would It Cost to Issue 50-year Treasury Bonds?」で、著者は同連銀のJens H.E. Christensen、Jose A. Lopez、Paul L. Mussche。 以下はその結論部。 In this Letter, we estimate the…
以前ここやここでProject Syndicate論説を紹介したアンドレス・ベラスコ(Andrés Velasco)が、中南米の現状に対し悲憤慷慨したProject Syndicate論説「Latin America's Monster Movie」を書いている(H/T Mostly Economics)。以下はその冒頭。 Latin Ameri…
というレポート(原題は「Scoring 50 years of US industrial policy, 1970–2020」)をピーターソン国際経済研究所(PIIE)が出している(H/T Mostly Economics)。著者はGary Clyde Hufbauer(PIIE)とEuijin Jung(元PIIE職員、現・世銀)。 以下は同レポ…
「Momentum, Reversals, and Investor Clientele」というNBER論文が上がっている(今年1月時点のungated版)。著者はAndy C.W. Chui(香港理工大)、Avanidhar Subrahmanyam(UCLA)、Sheridan Titman(テキサス大オースティン校)。以下はその要旨。 Differ…
「AI-tocracy」というNBER論文が上がっている(H/T Mostly Economics、ungated版)。著者はMartin Beraja(MIT)、Andrew Kao(ハーバード大)、David Y. Yang(同)、Noam Yuchtman(LSE)。以下はその要旨。 Can frontier innovation be sustained under a…
というコメント(原文は「Directly refuting economic fallacies is not such an effective means of communication」)を添えてタイラー・コーエンが「Dispelling misconceptions about economics」というJournal of Economic Psychology論文にリンクしてい…
「O.M.W. Sprague (the Man Who “Wrote the Book” on Financial Crises) meets the Great Depression」というラトガーズ大のHugh RockoffによるNBER論文が上がっている(H/T Mostly Economics)。以下はその要旨。 When the Great Depression struck the Uni…
というIMF論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Knowledge Spillovers From Superstar Tech-Firms: The Case of Nokia」で、著者はJyrki Ali-Yrkkö(ELTA*1)、Reda Cherif(IMF)、Fuad Hasanov(同)、Natalia Kuosmanen(ELTA)、Mika Pajarine…
というPromarket記事(原題は「Looks Can Be Deceiving: Ronald Coase and the Chicago School」、著者はデューク大のSteven Medema)を少し前にMostly Economicsが紹介している。以下はその引用部。 Ronald Coase is typically thought of as one of the Ch…
11/3エントリで紹介したダニ・ロドリックとラス・ロバーツの対談の中で、80年代の日本の輸出自主規制に対してロドリックが意外な高評価を与えている。以下は該当部分の引用。 Dani Rodrik: As I said, you know, when you talk about trying to create good …
先月25日にマンキューが、「あなたの番だ、パウエル議長(Your move, Chairman Powell)」というコメントを添えてBOJのミュージックビデオにリンクした。ただしここで言うBOJは日銀ではなくジャマイカ銀行のことである。ぐぐってみると、中銀とミュージック…
というNBER論文が上がっている(H/T Mostly Economics)。原題は「Licence to Dine: 007 and the Real Exchange Rate」で、著者はLee A. Craig*1(ノースカロライナ州立大)、Julianne Treme(同)、Thomas J. Weiss(カンザス大)。以下はその要旨。 We con…
直近にコメントを頂いた8年前のエントリを読み直してみて、これは(先日ツイッターで存否が議論になった)市場原理主義の経済学者についてのダニ・ロドリックの見解になっていることに気付いた。そこで、彼は最近どのような見解を示しているのかとダニ・ロド…
という2014年の論文を、少し前にMostly Economicsが紹介していた。原題は「Stock Exchanges as Lighthouses」で、著者はPhilip Booth(論文執筆時はロンドン大学シティ校、現在はセントメリーズ大)。以下はその要旨。 Over the years, it has frequently be…
というECB論文を少し前にMosty Economicsが紹介している。原題は「Central bank communication with non-experts: a road to nowhere?」で、著者はMichael Ehrmann(ECB)、Alena Wabitsch(オックスフォード大)。以下はその要旨。 Central banks have inte…