年齢に基づく疫病の最適対策:コロナ禍やその他の疫病の経済分析

というNBER論文が上がっている(昨年12月時点のWP、関連VoxEU記事)。原題は「Optimal Age-based Policies for Pandemics: An Economic Analysis of Covid-19 and Beyond」で、著者はLuiz Brotherhood(バルセロナ大)、Philipp Kircher(コーネル大)、Ceza…

ブランシャール「We'll always have centrists」

ブランシャールが、前回エントリで紹介した連ツイで予告した中道派に関するスレッドを立てている(仏語版)。 1/9. Last tweet thread in the trilogy (FN, NFP, now Ensemble). Then, I intend to take a break. I am struck by the prevalence of the foll…

ブランシャール「仏左派連合の経済政策は国民連合より悪い」

18日エントリで紹介したツイートで国民連合の政策を批判したブランシャールが、返す刀で今度は左派連合「新人民戦線*1」の政策を批判している。 1/6. Tweet thread. Why do I think the economic program of the Nouveau Front Populaire is worse than that…

窓口貸出の烙印は癒せるのか? ある実験的調査

というNY連銀論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Can Discount Window Stigma Be Cured? An Experimental Investigation」で、著者はOlivier Armantier(NY連銀)、Charles Holt(バージニア大)。 以下はその要旨。 A core responsibility of a…

労働市場の異常な推移と2022-23年のディスインフレ

というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン;ungated版)。原題は「Extraordinary Labor Market Developments and the 2022-23 Disinflation」で、著者はSteven J. Davis(スタンフォード大)。 以下はungated版からの引用。 To summarize, two …

ブランシャールの現代フランス政治学

ブランシャールが経済関係のツイートの合間に、欧州議会選後に風雲急を告げる状況になった母国フランスの政治動向についてツイートしている。6/10 Macron's decision to dissolve the assembly and call new elections is smart and the right move. Either …

ネオリベラル後のグローバリゼーション:グローバルな繁栄のための国際貿易ルール

というNBER論文をスティグリッツらが上げている(Oxford Review of Economic Policy掲載版)。原題は「Post-Neoliberal Globalization: International Trade Rules for Global Prosperity」で、著者はMartin M. Guzman(コロンビア大)、Joseph E. Stiglitz…

トランプ案に必要な関税率は?

関税で所得税を置き換える、というトランプ案について、クルーグマンが実際に必要になる関税率をツイッターで弾き、解説している(H/T タイラー・コーエン)。 This was a bit cryptic, so a quick explanation 1/ Trump has reportedly floated the idea of…

産業政策としての為替相場

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「The Exchange Rate as an Industrial Policy」で、著者はPablo Ottonello(メリーランド大)、Diego J. Perez(NYU)、William Witheridge(同)。 以下はその要旨。…

限界消費性向の隠れた不均一性

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Latent Heterogeneity in the Marginal Propensity to Consume」で、著者はDaniel Lewis(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)、Davide Melcangi(NY連銀)、Lau…

凹型のフィリップス曲線

というNBER論文(原題は「The Concave Phillips Curve」)をコチャラコタ(Narayana R. Kocherlakota、ロチェスター大学)が上げている(ungated版へのリンクがある著者のページ)。以下はその要旨。 This paper derives the curvature properties of the sh…

中銀の資本と貨幣の信認:デジタル時代への歴史の教訓

というBIS論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Central bank capital and trust in money: lessons from history for the digital age」で、著者は同行のSarah Bell、Jon Frost、Boris Hofmann、Damiano Sandri、Hyun Song Shin。 以下はその要旨…

政府の研究開発の収益率:米国の予算割り当てショックの実証結果

というダラス連銀論文にタイラー・コーエンがリンクしている。原題は「The Returns to Government R&D: Evidence from U.S. Appropriations Shocks」で、著者はAndrew J. Fieldhouse(テキサスA&M大)、Karel Mertens(ダラス連銀)。 以下はその要旨。 We e…

破綻処理と信用サイクル

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Bankruptcy Resolution and Credit Cycles」で、著者はMartin Kornejew(ボン大)、Chen Lian(UCバークレー)、Yueran Ma(シカゴ大)、Pablo Ottonello(メリーラ…

インフレーション・アクセラレータ

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「The Inflation Accelerator」で、著者はAndrés Blanco(アトランタ連銀)、Corina Boar(NYU)、Callum J. Jones(FRB)、Virgiliu Midrigan(NYU)。 以下はその要…

金融市場における少数の法則:理論と実証結果

というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン)。原題は「The Law of Small Numbers in Financial Markets: Theory and Evidence」で、著者はLawrence J. Jin(コーネル大)、Cameron Peng(LSE)。 以下はungated(SSRN)版の結論部。 A belief in …

ディスカウントファクターと金融政策:重複上場株式による実証結果

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Discount Factors and Monetary Policy: Evidence from Dual-Listed Stocks」で、著者はQuentin Vandeweyer(シカゴ大)、Minghao Yang(UCバークレー)、Constantine Yannelis(シカゴ大)。 以下はそ…

企業投資の分位モデル

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「A Quantile Model of Firm Investment」で、著者はHeitor Almeida(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)、Murillo Campello(コーネル大)、Luciano I. de Castro(アイオワ大)、Antonio F. …

名目切り下げ、インフレ、および格差

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Nominal Devaluations, Inflation and Inequality」で、著者はAndrés Blanco(アトランタ連銀)、Andrés Drenik(テキサス大オースティン校)、Emilio Zaratiegui(…

人々のインフレ理解

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「People's Understanding of Inflation」で、著者はAlberto Binetti(ボッコーニ大)、Francesco Nuzzi(ハーバード大)、Stefanie Stantcheva(同)。 以下はその要旨。 This paper studies people's un…

家計のインフレ予想:金融政策への最近の洞察の概観

というNBER論文が上がっている(ungated(シカゴ大)版、ungated(ECB)版)。原題は「Household Inflation Expectations: An Overview of Recent Insights for Monetary Policy」で、著者はFrancesco D’Acunto(ジョージタウン大)、Evangelos Charalambakis(…

金融政策ツールとしてのFRBのバランスシート:過去の教訓と将来の検討課題

2024 BOJ-IMES Conferenceでのミシェル・ボウマン理事*1の表題の講演(原題は「The Federal Reserve's Balance Sheet as a Monetary Policy Tool: Past Lessons and Future Considerations」)をMostly Economicsが紹介している。 同講演でボウマンは、リー…

ルーカス後のマクロ経済学

という論文(原題は「Macroeconomics After Lucas」)をトーマス・サージェントが上げている(H/T タイラー・コーエン)。 以下はその要旨。 This sequel to Lucas and Sargent (1978) tells how equilibrium Markov processes underlie macroeconomics and …

「不振」から「活発」へ:今日におけるアダム・スミスの重要性

というSSRN論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「From ‘Dull’ to ‘Cheerful’: The Relevance of Adam Smith for Today」で、著者はMaria Pia Paganelli(トリニティ大学)。 以下はその要旨。 Is there a secret recipe for economic growth? No, …

HANK経済における全域的な不確定性

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Global Indeterminacy in HANK Economies」で、著者はSushant Acharya(カナダ銀行)、Jess Benhabib(NYU)。 以下はその要旨。 We show that in Heterogeneous-Age…

銀行取り付け騒ぎのリアルタイムの追跡

というNY連銀論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Tracing Bank Runs in Real Time」で、著者は同銀のMarco Cipriani、Thomas M. Eisenbach、Anna Kovner。 以下はその要旨。 We use high-frequency interbank payments data to trace deposit fl…

過度のボラティリティのパズルは存在しない

というNBER論文が上がっている。原題は「There is No Excess Volatility Puzzle」で、著者はAndrew Atkeson(UCLA)、Jonathan Heathcote(ミネアポリス連銀)、Fabrizio Perri(同)。 以下はその要旨。 We present two valuation models that we use to ac…

ローカル予測の二重の頑健性と幾ばくかの不愉快なVAR計算

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Double Robustness of Local Projections and Some Unpleasant VARithmetic」で*1、著者はJosé Luis Montiel Olea(コーネル大)、Mikkel Plagborg-Møller(プリンストン大)、Eric Qian(同)、Christi…

中銀の準備預金の重要性

チャールズ・グッドハート(Charles Goodhart)を称えるLSEの5/21セミナーで、BOE総裁のアンドリュー・ベイリー(Andrew Bailey)が表題の講演(原題は「The importance of central bank reserves」)を行い、今後のあるべき準備預金の水準について論じてい…

持続的な債務の削減:ジャマイカという例外

というNBER論文をアイケングリーンらが上げている(ungated版*1)。原題は「Sustained Debt Reduction: The Jamaica Exception」で、著者はSerkan Arslanalp(IMF)、Barry Eichengreen(UCバークレー)、Peter Blair Henry(スタンフォード大)。 以下はそ…