経済

高齢化のマクロ経済と財政への影響

というECB論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「The macroeconomic and fiscal impact of population ageing」で、著者は同行のKatalin BodnárとCarolin Nerlich。 The euro area, like many other advanced economies, has entered an era of dra…

コロナ禍の財政救済策は効果的な財政刺激策だったのか? 州・地方政府への補助についての実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Was Pandemic Fiscal Relief Effective Fiscal Stimulus? Evidence from Aid to State and Local Governments」で、著者はJeffrey Clemens(UCサンディエゴ)、Philip G. Hoxie(同)、Stan Veuger(AEI)。 以下はそ…

コアに切り込む:資産クラス内および資産クラス間のインフレリスク

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Getting to the Core: Inflation Risks Within and Across Asset Classes」で、著者はXiang Fang(香港大)、Yang Liu(同)、Nikolai Roussanov(ペンシルベニア大)。 以下はその要旨。 Do “r…

機械学習は防犯に役立つのに十分なほど銃被害を予測できる

というややSF染みた*1NBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Machine Learning Can Predict Shooting Victimization Well Enough to Help Prevent It」で、著者はSara B. Heller(ミシガン大)、Benjamin Jakubow…

ガソリン免税が悪しき考えである3つの理由

マンキューが表題の6/21ブログエントリ(原題は「Three Reasons Why a Gas Tax Holiday is a Bad Idea」)でガソリン減税に明確に反対している。 News reports say the President Biden may propose a temporary reduction in the gasoline tax, and Secreta…

夜の動き:オーバーナイトの変動は特級の市場アノマリーなのか

というSSRN論文にタイラー・コーエンがリンクしている。原題は「Night Moves: Is the Overnight Drift the Grandmother of All Market Anomalies」で、著者はVictor Haghani*1(Elm Partners)、Vladimir V Ragulin(独立研究者)、Richard Dewey(Royal Bri…

在宅勤務とオフィス不動産の黙示録

コロナ禍の不動産への影響に関する研究についてはこれまでも幾つか紹介してきたが(ここ、ここ、ここ、ここ)、オフィス価格への影響を分析した表題のSSRN論文をタイラー・コーエンが紹介している。原題は「Work From Home and the Office Real Estate Apoca…

米制裁はドル支配を強める

こちらで紹介したEcon Focus記事でリンクされている論文の紹介の最後。以下はMichael P. Dooley(UCサンタクルーズ)、David Folkerts-Landau(ドイツ銀)、Peter M. Garber(シカゴ大)による表題のNBER論文(原題は「US Sanctions Reinforce the Dollar’s …

中国流の国際化

引き続きこちらで紹介したEcon Focus記事でリンクされている論文の紹介。以下はChristopher Clayton(イェール大)、Amanda Dos Santos(コロンビア大)、Matteo Maggiori(ハーバード大)、Jesse Schreger(コロンビア大)による表題の論文(原題は「Intern…

法外な特権と法外な義務

引き続きこちらで紹介したEcon Focus記事でリンクされている論文の紹介。以下はPierre-Olivier Gourinchas(UCバークレー)とHélène Rey(ロンドンビジネススクール)による表題の論文(原題は「Exorbitant Privilege and Exorbitant Duty」、2017時点のWP*1…

銀行業、貿易、および支配通貨の制定

前回までの3回のエントリで結論部を紹介したEcon Focus記事では、本文で幾つかの研究を紹介している。以下はそのうちの一つであるハーバード大のGita Gopinath*1とJeremy C Steinによる表題の論文(WP、原題は「Banking, Trade, and the Making of a Dominan…

ドル支配は揺らいでいるのか?・その3

前回、前々回エントリの続き。 Moreover, the transition from the dollar regime to its successor could be unstable. "One historical precedent is the coexistence of dollar and sterling during the interwar years," the late Harvard University ma…

ドル支配は揺らいでいるのか?・続き

前回エントリの引用部の続き。 Indeed, many economists point to a new kind of Triffin dilemma as a greater risk to dollar supremacy than the use of sanctions. Just as the United States faced a crisis of confidence in its ability to back the …

ドル支配は揺らいでいるのか?

というリッチモンド連銀のEcon Focus記事をMostly Economicsが紹介している。原題は「Is Dollar Dominance in Doubt?」で、著者は同連銀のTim Sablik。 以下はMostly Economicsからの孫引き。 While there may not be a single obvious replacement for the …

配当課税と資本の配分

というNBER論文が上がっている(2021年時点のWPへのリンクがあるプリンストン大の紹介記事)。原題は「Dividend Taxes and the Allocation of Capital」で、著者はCharles Boissel(HECパリ)、Adrien Matray(プリンストン大)。 以下はその要旨。 This pap…

極低出生率の状況におけるグローバル化、出生と結婚の行動

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Globalization, Fertility and Marital Behavior in a Lowest-Low Fertility Setting」で、著者はOsea Giuntella(ピッツバーグ大)、Lorenzo Rotunno(エクス=マルセイユ大)、Luca Stella(ベルリン…

インフレの過去、現在、未来:財政ショック、FRBの対応、および財政の限界

というNBER論文をジョン・コクランが上げている(ungated版とスライドへのリンクがある著者のページ、関連ブログ記事)。原題は「Inflation Past, Present and Future: Fiscal Shocks, Fed Response, and Fiscal Limits」で、以下はその要旨。 Our current i…

それはどのように起きたのか? 1970年代の大インフレと今日への教訓

というFRB論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「How Did It Happen?: The Great Inflation of the 1970s and Lessons for Today」で、著者はFRBのEdward Nelson。 以下はその要旨。 The pickup in the U.S. inflation rate to its highest rates i…

コロナワクチンはどれだけ過小評価されているのか? 離散選択実験とVSLベンチマークからの証拠

というNBER論文が上がっている。原題は「How Undervalued is the Covid-19 Vaccine? Evidence from Discrete Choice Experiments and VSL Benchmarks」で、著者はPatrick Carlin(インディアナ大)、Brian E. Dixon(レーゲンストリーフ研究所*1)、Kosali I…

過去と現在のインフレの比較

というNBER論文をサマーズらが上げている。原題は「Comparing Past and Present Inflation」で、著者はMarijn A. Bolhuis(IMF)、Judd N. L. Cramer(独立研究者)、Lawrence H. Summers(ハーバード大)。 以下はサマーズによるツイートでの解説。 New pap…

ロシアは「国ガチャ」の外れなのか?

少し前にロシア出身のモデルの方が以下のようなツイートをして話題になった。最近「親ガチャ」って日本語覚えたけど、日本で生まれた時点で「国ガチャ」に成功してるから甘えるな— ディアナ (@_charisma_doll) 2022年4月29日 こちらのインタビュー記事による…

半世紀以上に亘る勤務日の推移:週4日労働の台頭

というNBER論文をハマーメッシュらが書いている(ungated版)。原題は「Days of Work Over a Half Century: The Rise of the Four-day Week」で、著者はDaniel S. Hamermesh(テキサス大オースティン校)、Jeff Biddle(ミシガン州立大)。 以下はその要旨。…

2020-21年のコロナ以外の超過死亡:政策選択の付随的被害か?

というNBER論文をケイシー・マリガンらが上げている。原題は「Non-Covid Excess Deaths, 2020-21: Collateral Damage of Policy Choices?」で、著者はCasey B. Mulligan(シカゴ大)、Robert D. Arnott(Research Affiliates LLC*1)。 以下はその要旨。 Fro…

誰がソブリン債を保有し、それがなぜ重要なのか

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Who Holds Sovereign Debt and Why It Matters」で、著者はXiang Fang(香港大)、Bryan Hardy(BIS)、Karen K. Lewis(ペンシルベニア大)。 以下はその要旨。 This paper studies the impact o…

米国以外の世界が米国債から得るドル加重収益

というNBER論文が上がっている(4月時点のWP)。原題は「The Rest of the World’s Dollar-Weighted Return on U.S. Treasurys」で、著者はZhengyang Jiang(ノースウエスタン大)、Arvind Krishnamurthy(スタンフォード大)、Hanno Lustig(同)。 以下はそ…

非伝統的金融政策による長期停滞からの脱出

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Escaping Secular Stagnation with Unconventional Monetary Policy」で、著者はLuba Petersen(サイモン・フレイザー大)、Ryan Rholes(オックスフォード大)。 以下はその要旨。 We design a new exp…

量的緩和が効く理由

以前ここで紹介した論文の掲載が決まったとのことで、著者の一人のエガートソンがツイッターでスレッドを立てて同論文を解説している(H/T タイラー・コーエン)。 Bernanke famously quipped that “The problem with Quantitative Easing (QE) is that it w…

寒い夜だから利益を待ちわびて

Mostly Economicsが「Human vs. Machine: Disposition Effect among Algorithmic and Human Day Traders」というノルウェー中銀論文を紹介している。著者は同銀のKarolis Liaudinskas。以下はその要旨。 This paper studies whether and why algorithmic tra…

先行指標としての固有性

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Idiosyncrasy as a Leading Indicator」で、著者はRandall Morck(アルバータ大)、Bernard Yeung(シンガポール国立大)、Lu Y. Zhang(トロント州立大*1)。 以下はその要旨。 Disequilibrati…

地域へのショックと国内移住:米国におけるロボットと中国からの輸入の相異なる効果

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Local Shocks and Internal Migration: The Disparate Effects of Robots and Chinese Imports in the US」で、著者はMarius Faber(スイス国立銀行)、Andrés P. Sarto(NYU)、Marco Tabellini(ハー…