医療

介護施設職員のネットワークとCOVID-19

MRブログでアレックス・タバロックが、今年の最良かつ最重要論文の一つ、として表題のNBER論文を紹介している。原題は「Nursing Home Staff Networks and COVID-19」で、著者はM. Keith Chen(UCLA)、Judith A. Chevalier(イェール大)、Elisa F. Long(UC…

R^=1の経済的帰結:機能するパンデミックの行動疫学モデルに向けて

というNBER論文をdigitopolyブログなどで知られるJoshua Gans(トロント大)が上げている(SSRN版)。原題は「The Economic Consequences of R̂ = 1: Towards a Workable Behavioural Epidemiological Model of Pandemics」。 以下はその要旨。 This paper r…

天災と選択的医療サービス:回復の大きさはどの程度か?

というNBER論文が上がっている。原題は「Natural Disasters and Elective Medical Services: How Big is the Bounce-Back?」で、著者はTatyana Deryugina(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)、Jonathan Gruber(MIT)、Adrienne Sabety(NBER)。 以下…

個人の予防策と公的な制限:COVID-19時代に社会的距離と業界の来客数を決めるのは何か?

というNBER論文が上がっている。原題は「Private Precaution and Public Restrictions: What Drives Social Distancing and Industry Foot Traffic in the COVID-19 Era?」で、著者はノートルダム大のChristopher J. CroninとWilliam N. Evans。 以下はその…

インドでのCOVID-19予防メッセージが2500万人の受信者の症状報告と予防行動順守を高め、共同体の非受信者にも同様の効果をもたらした件

バナジー=デュフロ夫妻らが表題の長いタイトルのNBER論文を上げている(関連BBC記事)。原題は「Messages on COVID-19 Prevention in India Increased Symptoms Reporting and Adherence to Preventive Behaviors Among 25 Million Recipients with Similar…

トランプ大統領のタルサ集会はCOVID-19を再燃させたか? インドアのイベントとそれを相殺する共同体効果

6/25エントリやそこでリンクしたエントリで紹介した論文でCOVID-19感染について精力的に実証研究を行っている研究者たちが、今度はトランプのタルサ選挙集会の感染への影響を表題のNBER論文で取り上げている。論文の原題は「Did President Trump's Tulsa Ral…

COVID-19は移動と共にどれだけ増加するのだろうか? ニューヨークと米国の他の4都市からの実証結果

というNBER論文をエドワード・グレイザーらが上げている。原題は「How Much does COVID-19 Increase with Mobility? Evidence from New York and Four Other U.S. Cities」で、著者はEdward L. Glaeser(ハーバード大)、Caitlin S. Gorback(NBER)、Stephe…

アイスランドの検査データを用いた未検出のCOVID-19症例の識別と推計

というNBER論文をジェームズ・ストックらが上げている。原題は「Identification and Estimation of Undetected COVID-19 Cases Using Testing Data from Iceland」で、著者はKarl M. Aspelund(MIT)、Michael C. Droste(ハーバード大)、James H. Stock(…

スペイン風邪の時の企業活動

Mostly Economicsも取り上げているが、表題のNBER論文が上がっている。原題は「Business in a Time of Spanish Influenza」で、著者はクレムソン大のHoward Bodenhorn。 以下はその要旨。 Mandated shutdowns of nonessential businesses during the COVID-1…

パンデミックにおける集団検査:頻繁な検査、相関するリスク、および機械学習の果たす役割

MRブログでアレックス・タバロックが「重要な新たな論文」として紹介しているが、表題のNBER論文が上がっている。原題は「Group Testing in a Pandemic: The Role of Frequent Testing, Correlated Risk, and Machine Learning」で、著者はNed Augenblick、J…

検査が逆効果になる時

「Testing, Voluntary Social Distancing and the Spread of an Infection」というNBER論文をアセモグルらが上げている。著者はDaron Acemoglu(MIT)、Ali Makhdoumi(デューク大)、Azarakhsh Malekian(トロント大)、Asuman Ozdaglar(MIT)。 以下はそ…

通勤網における最適なロックダウン

というNBER論文が上がっている。原題は「Optimal Lockdown in a Commuting Network」で、著者はPablo Fajgelbaum(UCLA)、Amit Khandelwal(コロンビア大)、Wookun Kim(南メソジスト大)、Cristiano Mantovani(ポンペウ・ファブラ大)、Edouard Schaal(…

ユーロ圏のCDSスプレッドとCOVID-19

「Pandemic Shocks and Fiscal-Monetary Policies in the Eurozone: COVID-19 Dominance During January - June 2020」というNBER論文が上がっている。著者はYothin Jinjarak(ヴィクトリア大学ウェリントン)、Rashad Ahmed(南カリフォルニア大)、Sameer …

新古典派モデルとニューケインジアンモデルにおける疫病

というNBER論文が上がっている。原題は「Epidemics in the Neoclassical and New Keynesian Models」で、著者はMartin S. Eichenbaum(ノースウエスタン大)、Sergio Rebelo(同)、Mathias Trabandt(ベルリン自由大)。 以下はその要旨。 We analyze the e…

COVID-19と安定化政策は支出と雇用にどのように影響したか? 民間部門データに基づく新たなリアルタイム経済トラッカー

というNBER論文をここの注記で紹介したThe Opportunity Insightsチームが上げている。原題は「How Did COVID-19 and Stabilization Policies Affect Spending and Employment? A New Real-Time Economic Tracker Based on Private Sector Data」で、著者はRa…

パンデミック期の誤った情報

というNBER論文が上がっている。原題は「Misinformation During a Pandemic」で、著者はLeonardo Bursztyn(シカゴ大)、Aakaash Rao(ハーバード大)、Christopher P. Roth(ウォーリック大)、David H. Yanagizawa-Drott(チューリッヒ大)。 以下はその結…

疫学の実践的学習:行動の反応を伴う空間SIRモデルの実証的含意

という論文をタイラー・コーエンが紹介している。原題は「Learning Epidemiology by Doing: The Empirical Implications of a Spatial Sir Model with Behavioral Responses」で、著者はAlberto Bisin(NYU)、Andrea Moro(バンダ―ビルト大)。 以下は著者…

Covidの最中に政策コミュニケーションは機能するか?

ここで紹介した論文の著者トリオが表題のNBER論文を上げている。原題は「Does Policy Communication During Covid Work?」で、著者はOlivier Coibion(テキサス大オースティン校)、Yuriy Gorodnichenko(UCバークレー)、Michael Weber(シカゴ大)。 以下…

ブラック・ライブズ・マター抗議運動、社会的距離、およびCOVID-19

16日エントリで紹介した論文の著者たちが表題のNBER論文を上げている。原題は「Black Lives Matter Protests, Social Distancing, and COVID-19」で、著者はDhaval M. Dave(ベントレー大)、Andrew I. Friedson(コロラド大デンバー校)、Kyutaro Matsuzawa…

COVID-19の致死率と何が相関し何が相関していないのか

タイラー・コーエンが表題のNBER論文にリンクしている。原題は「What Does and Does Not Correlate with COVID-19 Death Rates」で、著者はMITのChristopher R. KnittelとBora Ozaltun。 以下はExecutive Summaryに記された分析結果の概要。 郡レベルの平均…

COVID-19パンデミック前と最中の経済的不確実性

Scott R. Baker、Nicholas Bloom、Steven J. DavisらがまたCovid-19と不確実性に関する表題のNBER論文を上げている。今度の筆頭著者はDavid Altigで、実に15人もの著者が名を連ねている。原題は「Economic Uncertainty Before and During the COVID-19 Pande…

Covid消費バスケットのインフレ

タイラー・コーエンが「インフレは貴兄が思っているより高い(Inflation is higher than you think)」と題したMRエントリで紹介しているが、Billion Prices Projectで知られるハーバードのAlberto Cavalloが表題のNBER論文を上げている(原題は「Inflation …

COVID-19分析の不均一SIRモデルの意味

Covid-19の基本再生産数は同質ないし均一ではなくて異質性ないし不均一性がある、と仮定することによってSIRモデル推計の結果が変わって来る、という論考は本ブログでもここやここやここで紹介してきたところであり、また国内では西浦教授の試算の課題として…

Covid-19後のスウェーデンのGDP成長率の他国と比べた推移

リクスバンクの金融政策局の職員(Yıldız Akkaya、Carl-Johan Belfrage、Vesna Corbo、Paola Di Casola)が表題の経済コメンタリーを書いている(原題は「GDP growth in Sweden relative to other countries in the wake of Covid-19」、H/T Mostly Economic…

需要主導経済における財政政策とCOVID19の抑制

というNBER論文をAuerbachやGorodnichenkoが上げている。原題は「Fiscal Policy and COVID19 Restrictions in a Demand-Determined Economy」で、著者はAlan J. Auerbach(UCバークレー)、Yuriy Gorodnichenko(同)、Daniel Murphy(バージニア大)。 以下…

COVID19のコントロールは都会のカウボーイで十分か? 地域の外出禁止令とコロナウイルスの感染拡大

前回、前々回エントリに続き、Dhaval M. Dave(ベントレー大)、Andrew I. Friedson(コロラド大デンバー校)、Kyutaro Matsuzawa(サンディエゴ州立大)、Joseph J. Sabia(同)のロックダウン関連NBER論文を紹介する。表題の論文の原題は「Were Urban Cowb…

外出禁止令はCOVID-19と闘う上でどのタイミングで出すのが最善か? 州および実施時期による政策効果の違い

前回エントリで紹介したNBER論文の著者たちは、概ね同じ顔触れでロックダウンの効果に関する論文を5月にも2本上げている。表題の論文(原題は「When Do Shelter-in-Place Orders Fight COVID-19 Best? Policy Heterogeneity Across States and Adoption Ti…

ウィスコンシン最高裁はCOVID-19疫病を再発させたか? 自然実験の実証結果

というNBER論文が上がっている。原題は「Did the Wisconsin Supreme Court Restart a COVID-19 Epidemic? Evidence from a Natural Experiment」で、著者はDhaval M. Dave(ベントレー大)、Andrew I. Friedson(コロラド大デンバー校)、Kyutaro Matsuzawa…

Covid-19パンデミックにおける市民資本と社会的距離

というNBER論文をルイジ・ジンガレスらが上げている。原題は「Civic Capital and Social Distancing during the Covid-19 Pandemic」で、著者はJohn M. Barrios(シカゴ大)、Efraim Benmelech(ノースウエスタン大)、Yael V. Hochberg(ライス大)、Paola …

SIRモデルによるCOVID-19の疾病シナリオの推計と予測

というNBER論文が上がっている。原題は「Estimating and Forecasting Disease Scenarios for COVID-19 with an SIR Model」で、著者はAndrew Atkeson(UCLA)、Karen Kopecky(アトランタ連銀)、Tao Zha(エモリー大)。 以下はその要旨。 This paper prese…