医療

COVID-19ワクチン候補の臨床試験設計の費用便益分析

というNBER論文をアンドリュー・ローらが書いている。原題は「A Cost/Benefit Analysis of Clinical Trial Designs for COVID-19 Vaccine Candidates」で、著者はDonald A. Berry(ベリー・コンサルタンツLLC*1)、Scott Berry(同)、Peter Hale(ワクチン…

誰をパンデミック中に在宅勤務にすべきか? 賃金と感染のトレードオフ

というNBER論文が上がっている。原題は「Who Should Work from Home during a Pandemic? The Wage-Infection Trade-off」で、著者はSangmin Aum(明知大学校)、Sang Yoon (Tim) Lee(ロンドン大学クイーン・メアリー校)、Yongseok Shin(セントルイス・ワ…

COVID-19以前のスウェーデンで特に多かった脆弱な人々――「乾いた薪」

ここで紹介した「乾いた薪」仮説をさらに検証した表題のSSRN論文にタイラー・コーエンがリンクしている。論文の原題は「Exceptionally many vulnerable – “dry tinder” – in Sweden prior to COVID-19」で、著者はJonas Herby(CEPOS*1)。 以下はその要旨。…

集団免疫論者は正しかったのか? スペインの事例

前回エントリでタイラー・コーエンの集団免疫効果への懐疑論を紹介したが、コーエンは26日エントリでKbenesという人がmediumに書いた論考をその懐疑論の補強材料として紹介している。 以下はそのKbenesの記事の冒頭。 After a relatively calm early summer,…

集団免疫論者は正しかったのか?

タイラー・コーエンが23日に集団免疫についてMRに長文のエントリを上げている。それによると、スウェーデンやロンドンやNYでは抗体保有者の割合がおよそ20%に達した後に入院者数や死者数が急減した半面、第一波に続く感染拡大の波が最初とは別の地域(マドリ…

超感染拡大的なイベントによる感染の外部性:スタージス・モーターサイクル・ラリーとCOVID-19

こちらのエントリなどで紹介した、Covid-19のイベントスタディを精力的に行っている研究者のグループが、今回は表題のNBER論文を上げている。原題は「The Contagion Externality of a Superspreading Event: The Sturgis Motorcycle Rally and COVID-19」で…

ECON-EPIネットワークにおけるパンデミックのコントロール

というNBER論文が上がっている。原題は「Pandemic Control in ECON-EPI Networks」で、著者はMarina Azzimonti(ストーニーブルック大)、Alessandra Fogli(ミネアポリス連銀)、Fabrizio Perri(同)、Mark Ponder(ミネソタ大)。 以下はその要旨。 We de…

リモートワークとCOVID-19の雇用と健康への不均一な影響

というNBER論文が上がっている。原題は「Remote Work and the Heterogeneous Impact of COVID-19 on Employment and Health」で、著者はManuela Angelucci(テキサス大オースティン校)、Marco Angrisani(南カリフォルニア大)、Daniel M. Bennett(同)、A…

現代の感染症:マクロ経済への影響と政策対応

というNBER論文が上がっている。原題は「Modern Infectious Diseases: Macroeconomic Impacts and Policy Responses」で、著者はDavid E. Bloom(ハーバード大)、 Michael Kuhn(ウィトゲンシュタイン研究所*1)、Klaus Prettner(ウィーン経済大)。 以下…

治療は疾病よりも悪かったのか? 米国のCOVID-19パンデミックについての郡レベルの実証結果

というNBER論文が上がっている。タイトルはトランプ大統領の言葉を基にしているが*1、原題は「Is the Cure Worse than the Disease? County-Level Evidence from the COVID-19 Pandemic in the United States」で、著者はCatalina Amuedo-Dorantes(カリフォ…

長期および短期のパンデミックの最適管理

というNBER論文が上がっている。原題は「Optimal Management of a Pandemic in the Short Run and the Long Run」で、著者はAndrew B. Abel(ペンシルベニア大)、Stavros Panageas(UCLA)。 以下はその要旨。 Social policy to limit interactions can slo…

COVID-19に関する4つの定型化された事実

というNBER論文が上がっている。原題は「Four Stylized Facts about COVID-19」で、著者はここで紹介したNBER論文の著者と同じトリオであるAndrew Atkeson(UCLA)、Karen Kopecky(アトランタ連銀)、Tao Zha(エモリー大)。 以下はその要旨。 We document…

インドの低いCovid-19の致死率を読み解く

というNBER論文が上がっている。原題は「Decoding India's Low Covid-19 Case Fatality rate」で、著者はMinu Philip(NYU)、Debraj Ray(同)、S. Subramanian(独立研究者)。 以下はその要旨。 India’s case fatality rate (CFR) under covid-19 is stri…

北欧でスウェーデンのCovid死亡率が高い16の理由候補

というSSRN論文にタイラー・コーエンがリンクしている。原題は「16 Possible Factors for Sweden’s High Covid Death Rate among the Nordics」で、著者はDaniel B. Klein(ジョージ・メイソン大)、Joakim Book(独立研究者)、Christian Bjørnskov(オーフ…

州のCOVID-19閉鎖政策が非COVID-19医療利用に与えた影響

というNBER論文が上がっている。原題は「Effects of State COVID-19 Closure Policy on NON-COVID-19 Health Care Utilization」で、著者はEngy Ziedan(テュレーン大)、Kosali I. Simon(インディアナ大)、Coady Wing(同)。 以下はその要旨。 The U.S. …

介護施設職員のネットワークとCOVID-19

MRブログでアレックス・タバロックが、今年の最良かつ最重要論文の一つ、として表題のNBER論文を紹介している。原題は「Nursing Home Staff Networks and COVID-19」で、著者はM. Keith Chen(UCLA)、Judith A. Chevalier(イェール大)、Elisa F. Long(UC…

R^=1の経済的帰結:機能するパンデミックの行動疫学モデルに向けて

というNBER論文をdigitopolyブログなどで知られるJoshua Gans(トロント大)が上げている(SSRN版)。原題は「The Economic Consequences of R̂ = 1: Towards a Workable Behavioural Epidemiological Model of Pandemics」。 以下はその要旨。 This paper r…

天災と選択的医療サービス:回復の大きさはどの程度か?

というNBER論文が上がっている。原題は「Natural Disasters and Elective Medical Services: How Big is the Bounce-Back?」で、著者はTatyana Deryugina(イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校)、Jonathan Gruber(MIT)、Adrienne Sabety(NBER)。 以下…

個人の予防策と公的な制限:COVID-19時代に社会的距離と業界の来客数を決めるのは何か?

というNBER論文が上がっている。原題は「Private Precaution and Public Restrictions: What Drives Social Distancing and Industry Foot Traffic in the COVID-19 Era?」で、著者はノートルダム大のChristopher J. CroninとWilliam N. Evans。 以下はその…

インドでのCOVID-19予防メッセージが2500万人の受信者の症状報告と予防行動順守を高め、共同体の非受信者にも同様の効果をもたらした件

バナジー=デュフロ夫妻らが表題の長いタイトルのNBER論文を上げている(関連BBC記事)。原題は「Messages on COVID-19 Prevention in India Increased Symptoms Reporting and Adherence to Preventive Behaviors Among 25 Million Recipients with Similar…

トランプ大統領のタルサ集会はCOVID-19を再燃させたか? インドアのイベントとそれを相殺する共同体効果

6/25エントリやそこでリンクしたエントリで紹介した論文でCOVID-19感染について精力的に実証研究を行っている研究者たちが、今度はトランプのタルサ選挙集会の感染への影響を表題のNBER論文で取り上げている。論文の原題は「Did President Trump's Tulsa Ral…

COVID-19は移動と共にどれだけ増加するのだろうか? ニューヨークと米国の他の4都市からの実証結果

というNBER論文をエドワード・グレイザーらが上げている。原題は「How Much does COVID-19 Increase with Mobility? Evidence from New York and Four Other U.S. Cities」で、著者はEdward L. Glaeser(ハーバード大)、Caitlin S. Gorback(NBER)、Stephe…

アイスランドの検査データを用いた未検出のCOVID-19症例の識別と推計

というNBER論文をジェームズ・ストックらが上げている。原題は「Identification and Estimation of Undetected COVID-19 Cases Using Testing Data from Iceland」で、著者はKarl M. Aspelund(MIT)、Michael C. Droste(ハーバード大)、James H. Stock(…

スペイン風邪の時の企業活動

Mostly Economicsも取り上げているが、表題のNBER論文が上がっている。原題は「Business in a Time of Spanish Influenza」で、著者はクレムソン大のHoward Bodenhorn。 以下はその要旨。 Mandated shutdowns of nonessential businesses during the COVID-1…

パンデミックにおける集団検査:頻繁な検査、相関するリスク、および機械学習の果たす役割

MRブログでアレックス・タバロックが「重要な新たな論文」として紹介しているが、表題のNBER論文が上がっている。原題は「Group Testing in a Pandemic: The Role of Frequent Testing, Correlated Risk, and Machine Learning」で、著者はNed Augenblick、J…

検査が逆効果になる時

「Testing, Voluntary Social Distancing and the Spread of an Infection」というNBER論文をアセモグルらが上げている。著者はDaron Acemoglu(MIT)、Ali Makhdoumi(デューク大)、Azarakhsh Malekian(トロント大)、Asuman Ozdaglar(MIT)。 以下はそ…

通勤網における最適なロックダウン

というNBER論文が上がっている。原題は「Optimal Lockdown in a Commuting Network」で、著者はPablo Fajgelbaum(UCLA)、Amit Khandelwal(コロンビア大)、Wookun Kim(南メソジスト大)、Cristiano Mantovani(ポンペウ・ファブラ大)、Edouard Schaal(…

ユーロ圏のCDSスプレッドとCOVID-19

「Pandemic Shocks and Fiscal-Monetary Policies in the Eurozone: COVID-19 Dominance During January - June 2020」というNBER論文が上がっている。著者はYothin Jinjarak(ヴィクトリア大学ウェリントン)、Rashad Ahmed(南カリフォルニア大)、Sameer …

新古典派モデルとニューケインジアンモデルにおける疫病

というNBER論文が上がっている。原題は「Epidemics in the Neoclassical and New Keynesian Models」で、著者はMartin S. Eichenbaum(ノースウエスタン大)、Sergio Rebelo(同)、Mathias Trabandt(ベルリン自由大)。 以下はその要旨。 We analyze the e…

COVID-19と安定化政策は支出と雇用にどのように影響したか? 民間部門データに基づく新たなリアルタイム経済トラッカー

というNBER論文をここの注記で紹介したThe Opportunity Insightsチームが上げている。原題は「How Did COVID-19 and Stabilization Policies Affect Spending and Employment? A New Real-Time Economic Tracker Based on Private Sector Data」で、著者はRa…