2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

最適貿易政策と労働市場

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Optimal Trade Policies and Labor Markets」で、著者はYan Bai(ロチェスター大学)、Dan Lu(香港中文大学)、Hanxi Wang(同)。 以下はその要旨。 We provide a …

一般化された単調性の平均処置効果に対する識別力について

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「On the Identifying Power of Generalized Monotonicity for Average Treatment Effects」で、著者はYuehao Bai(南カリフォルニア大)、Shunzhuang Huang(シカゴ大)、Sarah Moon(MIT)、Azeem Shaik…

為替相場、自然利子率、リスク価格

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Exchange Rates, Natural Rates, and the Price of Risk」で、著者はRohan Kekre(シカゴ大)、Moritz Lenel(プリンストン大)*1。 以下はその要旨。 We study the source of exchange rate fluctuatio…

予想EPS×実績P/E

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Expected EPS × Trailing P/E」で、著者はItzhak Ben-David(オハイオ州立大)、Alex Chinco(ニューヨーク市立大学バルーク校)。 以下はその要旨。 All of asset-p…

政府購買の最適な資金調達

というNBER論文が上がっている。原題は「Optimal Financing of Government Purchases」で、著者はAndrew B. Abel(ペンシルベニア大)、Stavros Panageas(UCLA)。 以下はその要旨。 We characterize a planner's optimal allocation of consumption and ca…

永久先物価格

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Perpetual Futures Pricing」で、著者はDamien Ackerer(スイス連邦工科大学ローザンヌ校)、Julien Hugonnier(同)、Urban Jermann(ペンシルベニア大)。 以下はその要旨。 Perpetual futures are co…

インフレの不確実性が家計の予想と支出に与える影響

というNBER論文が上がっている(1年前のWP)。原題は「The Effect of Inflation Uncertainty on Household Expectations and Spending」で、著者はOlena Kostyshyna(カナダ銀)、Luba Petersen(サイモン・フレーザー大)。 以下はその要旨。 We use a new …

定式化誤りへの適応

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Adapting to Misspecification」で、著者はTimothy Armstrong(南カリフォルニア大)、Patrick M. Kline(UCバークレー)、Liyang Sun(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)。 以下はその要旨。 Empir…

信用スコア:パフォーマンスと公平性

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Credit Scores: Performance and Equity」で、著者はStefania Albanesi(マイアミ大)、Domonkos F. Vamossy(ピッツバーグ大)。 以下はその要旨。 Credit scores are critical for allocating consume…

処置効果の観測されない不均一性のある操作変数法

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Instrumental Variables with Unobserved Heterogeneity in Treatment Effects」で、著者はMagne Mogstad(シカゴ大)、Alexander Torgovitsky(同)*1。 以下はその要旨。 This chapter synthesizes an…

破綻する銀行

というNBER論文が上がっている(ungated(SSRN)版)。原題は「Failing Banks」で、著者はSergio A. Correia(FRB)、Stephan Luck(NY連銀)、Emil Verner(MIT)。 以下はその要旨。 Why do banks fail? We create a panel covering most commercial banks f…

大気汚染による健康への非線形の影響:山火事の煙についての実証結果

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「The Nonlinear Effects of Air Pollution on Health: Evidence from Wildfire Smoke」で、著者はNolan H. Miller(イリノイ大)、David Molitor(同)、Eric Zou(ミ…

なぜ労働者はインフレを嫌うのか? 賃金の目減りと紛争コスト

というNBER論文が上がっている(H/T タイラー・コーエン、ungated版)。原題は「Why Do Workers Dislike Inflation? Wage Erosion and Conflict Costs」で、著者はJoao Guerreiro(UCLA)、Jonathon Hazell(LSE)、Chen Lian(UCバークレー)、Christina Pa…

貿易、イノベーション、企業金融

というNBER論文が上がっている。原題は「Trade, Innovation and Firm Financing」で、著者はPaul Bergin(UCデービス)、Ling Feng(上海財経大学)、Ching-Yi Lin(国立清華大学)。 以下はその要旨。 While the trade literature has tended to view expor…

再配分のある最適金融政策

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ、今年4月のスライド)。原題は「Optimal Monetary Policy with Redistribution」で、著者はJennifer La'O(コロンビア大)、Wendy A. Morrison(ミネアポリス連銀)。 以下はそ…

部門別経済における最適な金融財政政策

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Optimal Monetary and Fiscal Policies in Disaggregated Economies」で、著者はLydia Cox(ウィスコンシン大学マディソン校)、Jiacheng Feng(ジェーン・ストリート・キャピタル)、Gernot Müller(テ…

エクイティプレミアムではなく利回りの変動:バーナンキ=カトナー再訪

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Movements in Yields, not the Equity Premium: Bernanke-Kuttner Redux」で、著者はStefan Nagel(シカゴ大)、Zhengyang Xu(香港城市大)。 以下はその要旨。 We show that the stock market price r…

高頻度ナラティブ手法

という手法(原語は「high frequency narrative approach」)で財政赤字のインフレへの影響を計測した論文をタイラー・コーエンが紹介している。論文のタイトルは「Do Deficits Cause Inflation? A High Frequency Narrative Approach」で、著者は Jonathon …

産業革命期のイノベーションネットワーク

というNBER論文が上がっている(H/T Mostly Economics、ungated版)。原題は「Innovation Networks in the Industrial Revolution」で、著者はLukas Rosenberger(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン)、W. Walker Hanlon(ノースウエスタン大)、C…

グローバル投資家にとってどの為替相場が問題となるのか?

というBIS論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Which Exchange Rate Matters to Global Investors?」で、著者はKristy Jansen(南カリフォルニア大)、Hyun Song Shin(BIS)、Goetz von Peter(同)。 以下はその要旨。 How do exchange rates a…

1907年のニューヨークの銀行恐慌の国際的な波及についての実証結果

というスイス国立銀行論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「Evidence on the international financial spillovers of the New York Bankers' Panic of 1907」で、著者は同行のThomas Nitschka。 以下はその要旨。 Using a unique dataset of daily…

サマーズ「日本製鉄のUSスチール買収を阻止すべきではない」

こちらやこちらの報道で伝えられている通り、サマーズがブルームバーグTVで改めて日本製鉄のUSスチール買収を支持する発言を行った。その動画にリンクしたツイートでサマーズは以下のように述べている。 There is no legitimate national security or reason…

資本流出規制:新たな実証結果と理論的枠組み

というNBER論文が上がっている(ungated(IMF)版)。原題は「Capital Controls on Outflows: New Evidence and a Theoretical Framework」で、著者はRoberto Chang(ラトガース大)、Andrés Fernández(IMF)、Humberto Martinez(チリ大)。 以下はその要旨…

インフレと国債のコンビニエンスイールド

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Inflation and Treasury Convenience」で、著者はAnna Cieslak(デューク大)、Wenhao Li(南カリフォルニア大)、Carolin Pflueger(シカゴ大)。 以下はその要旨。 Using a century of data, we show …

グラスゴー市銀行の破綻と責任制度改革の論拠

というLSE論文をMostly Economicsが紹介している。原題は「The City of Glasgow Bank failure and the case for liability reform」で、著者はCharles Goodhart(LSE)、Natacha Postel-Vinay(同)。 The City of Glasgow Bank failure in 1878, which led …

限定的なCIP裁定の下での為替相場の決定

というNBER論文が上がっている(ungated版へのリンクがある著者の一人のページ)。原題は「Exchange Rate Determination under Limits to CIP Arbitrage」で、著者はPhilippe Bacchetta(ローザンヌ大)、J. Scott Davis(ダラス連銀)、Eric van Wincoop(…

マークアップ:サーチ理論からの観点

マークアップ関係のNBER論文をもう一丁。以下は、Guido Menzio(NYU)による表題の論文(原題は「Markups: A Search-Theoretic Perspective」、ungated版へのリンクがある著者のページ)の要旨。 I derive a formula for the equilibrium distribution of ma…

マークアップとマークダウン

というNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Markups and Markdowns」で、著者はChad Syverson(シカゴ大)。 以下はその要旨。 Interest in market power has recently surged among economists in many fields, well beyond its traditional home…

米国の財政問題の国際的な波及

というNBER論文が上がっている。原題は「International Spillovers of U.S. Fiscal Challenges」で、著者はJoshua Aizenman(南カリフォルニア大)、 William Eldén(リンショーピング大学)、Yothin Jinjarak(アジア開発銀行)、Salah Uddin(リンショーピ…

はたらくタスク:比較優位、技術、および労働需要

というNBER論文をアセモグルらが上げている(ungated版)。原題は「Tasks At Work: Comparative Advantage, Technology and Labor Demand」で、著者はDaron Acemoglu(MIT)、Fredric Kong(同)、Pascual Restrepo(イェール大)。 以下はその要旨。 This c…