デススターは割安?

タイラー・コーエンBrad Plumer(エズラ・クラインのブログ)でもリンクされているが、こちらのWIRED日本語記事で報じられている通り、リーハイ大学の学生たちがデススターの建造費用の試算を行った。その結果、原材料費だけでも世界のGDPの13,000倍になるとの結果が出たという*1


これを受けてケビン・ドラムは、デススターは実は驚くほど割安な兵器システムなのではないか、と述べている。というのは…

  • 全体の建造費は材料費の100倍としよう。すると、世界のGDPの130万倍ということになる。
  • スターウォーズの世界は現在の我々から見て500年ほど未来に相当すると思われる。2%成長を仮定すると、500年後のGDPは今の2万倍になっている。つまり、その時点のGDPの65倍となる。
  • 最初のデススターは、建造に20年掛かった。従って、年間当たりにすればGDPの3倍程度となる。
  • 銀河共和国/帝国が1万の惑星を擁しているとすると*2、全体のGDPの0.03%ということになる。これは現在の米国に換算すれば年間50億ドル程度に過ぎない。

*1:ちなみに以前にも同様の試算が行われたようだが、そちらは原材料費(今回と同じく鉄と仮定)だけでも今回よりも二桁大きな数字となっている。今回の計算では[2016/12/31修正]英空母を参考に体積と重量の関係を求めたのに対し、そちらは単純に稠密であることを前提にしたこと、および、単なる計算間違いがその差につながったものと思われる。

*2:[2/26追記]ドラムはここをソースに175万という説を追記で紹介している。