2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧
という主旨の論文をUDADISIが紹介している。論文のタイトルは「Collective Action in Diverse Sierra Leone Communities」で、著者はMITのアブドゥル・ラティフ・ジャミール貧困アクション研究所(J-PAL)のRachel Glennerster、カリフォルニア大学バークレ…
という主旨の論文をEconomic Logicが紹介している。論文のタイトルは「Why Do Americans Spend So Much More on Health Care than Europeans? – A General Equilibrium Macroeconomic Analysis」で、著者は上海大学のHui Heとヴァンダービルト大学のKevin X.…
という主旨のスイス銀行のワーキングペーパーをEconomic Logicが紹介している。論文の著者はNicole Aregger, Martin Brown and Enzo Rossiで、論文のタイトルは「Transaction Taxes, Capital Gains Taxes and House Prices」。以下はその要旨。 Motivated by…
をクリス・ディローが試みている。 以下がその手順。 英国家統計局による0-10スケールの生活満足度調査によると: 失業者の平均は6.47で、非失業者の平均は7.53。従って、不平家が失業しやすいという逆の因果関係が無いとすれば、失業の不効用は1.06。 結婚…
という論文をCarola Binderが紹介している(H/T MR)。INETの資金提供で2011年に設立されたバークレー経済史研究所(The Berkeley Economic History Laboratory=BEHL)が今年初めに立ち上げたワーキングペーパーシリーズに登録された論文の一つで、著者はカ…
という現象を見い出した研究の存在をThe Academic Health Economists' Blogというブログが指摘している(H/T EconAcademics.org)。一見直観に反するように思われるが、その理由としては以下の4点が挙げられるという。 時間の機会費用 好況時には余暇が減り…
ということを示す図をデビッド・ベックワースが提示している(データソースはミシガン大学/トムソン・ロイターの消費者調査)。 全般的な(=部分的なものに留まらない)期待名目所得上昇率の低下が消費支出を抑え、大不況につながった、というのはシカゴ連…
名指しはしていないけれど、どう見てもクルーグマンのことを念頭に置いていると思われるので、一応拾っておきます。 グレッグ君 ラインハートとロゴフのコーディングエラーは、本来集めるべきよりも多くのメディアの注目を集めた。政策論争の対極にいる人の…
A Fine Theoremというブログで、シカゴ大学のChad Syversonが生産性について書いたサーベイ論文「What Determines Productivity」を紹介している(H/T EconAcademics.org)。 以下はそのブログエントリの概要。 SICの4桁分類を基に同一産業内の生産性の違い…
という可能性についてNick Roweが考察している。 このRoweの問題意識の出発点は、(ここで紹介した)インフレ目標が需要不足による不況を防げなかった、という認識にある。そうしたインフレ目標の「失敗」の原因としてRoweが候補に挙げたのが、インフレ目標…
少し前に、クルーグマンのマイナス均衡実質金利論への日本の経済学者の反論を紹介したことがあったが、最近米国の経済学者からも同様の反応があった。具体的には、Stephen Williamsonがブログエントリ(邦訳)で、自然利子率が負のショックによって低下した…
2週間ほど前、Cheap TalkのJeffrey Elyが「The chart that proves being a soccer fan really is heart-wrenching」と題された3/2付qz.com記事から以下の図を引用し、サッカーが最もサスペンスフルなスポーツの一つだと理論的指標から論じた自分の以前の研究…
という論文(要サブスクリプション)をEconomic Logicが紹介している。論文の原題は「No News is News: Do Markets Underreact to Nothing?」で、著者はStefano GiglioとKelly Shue。 以下は論文の要旨。 As illustrated in the tale of “the dog that did n…
と題したエントリ(原題は「The construction sector is key to the business cycle」)でEconomic Logicがセントルイス連銀の論文「Reconstructing the Great Recession」を紹介している。著者はワシントン大学兼セントルイス連銀のミケーレ・ボルドリンほ…
高飛びおよび棒高跳びの選手を対象に、性別によって競争に対する態度が違うかどうかを検証した研究をEconomic Logicが取り上げている。論文のタイトルは「Gender and Competition: Evidence from Jumping Competitions」で、著者はリンツ大学の René Böheim…
労働市場の制度が硬直的とされるフランスについて失業率の景気循環的な変化の要因分解を行った研究がEconomic Logicで紹介されている。著者はJean-Olivier Hairault、Thomas Le Barbanchony、Thepthida Sopraseuthというフランスの研究者で、論文の原題は「T…
というvoxeu記事が投稿されている(H/T Mostly Economics)。著者はIMFのAleš Bulíř、Martin Cihákとオランダ銀行のDavid-Jan Jansen。 以下は記事の要旨。 Quality, clear communication is a very powerful tool for central banks because it influences …
という記事がvoxeuに投稿されている(H/T Economist's View)。書いたのはClaudio Borio, Piti Disyatat, Mikael Juseliusで、Disyatatはタイ銀行、BorioとJuseliusはBISの研究者。 以下は元論文の要旨。 This paper argues that incorporating information …
2000年代前半のFRBの低金利政策が住宅バブルをもたらした、というテイラーらの主張を巡る議論はこれまでも本ブログで何回か紹介してきたが*1、テイラーらの主張に反駁する研究がvoxeuに投稿されている。書いたのはAmbrogio Cesa-BianchiとAlessandro Rebucci…
かつてドラエモン氏が2chに投稿したショートストーリー*1を想起させるタイトルだが、ノアピニオン氏が少し前にそういう趣旨のエントリを起こしている(原題は「A world without macroeconomists?」)。ツイッター上での議論を元に起こしたエントリで、当初は…
昨日に引き続きクリス・ディローのサッチャー評の紹介。昨日の紹介から分かるように、ディローは決してサッチャーのファンではないが、死去の直後のエントリだということもあり*1、ここではサッチャーの良い点を挙げている: 実用主義 左右両派は彼女が公共…
クリス・ディローが、意図しない形で成功を収めたサッチャーの功績として以下の3つを挙げている。 1980-81年の景気後退による労組の弱体化 この時に政策として採用されたマネタリズムは別に英国経済への体罰を意図したものではなく、インフレはもっとスムー…
と題したエントリで、Economic Logicがラドガーズ大学のRuby Henryの論文を紹介している(エントリの原題は「Overconfident NBA players are lead to a financial demise」で、論文の原題は「Business, Bankruptcy, and Beliefs: The Financial Demise of NBA…
昨日紹介したノアピニオン氏の経済学の均衡に関する解説の続き。 異なる「期間」について異なる均衡がある 定常状態も均衡の一形態であるが、その定常状態に達する前に経済が「均衡している」ことはあり得る。例えばラムゼイ成長モデルでは、経済は定常状態…
ノアピニオン氏が経済学における均衡について解説したエントリで、5つの均衡を代表例として挙げている: ワルラス均衡 競争均衡もしくは一般均衡とも呼ばれる。 価格調整によってすべての市場が清算される状態。即ち、経済のすべての財について需要と供給が…
昨日に引き続き、デロングが引用するところのLSEフォーラムでのサマーズの発言を紹介する(本エントリのタイトルはデロングによる寸評の邦訳)。これは、会場からの質問者が、人々の厚生についてどう考えるかとパネリストに質問したのに対し、ブンデスバンク…
一昨日のエントリでブランシャールのLSEフォーラムでの発言を紹介したが、同じフォーラムの席上で司会のマービン・キングBOE総裁からマクロ経済学の再構築について問われた*1サマーズが、以下のように述べている(デロングブログより)。 You know I was tem…
というシティのSteven Englanderの考察をFT Alphavilleが紹介している。以下は2010年5月から足元までの円ドル相場を日米の2年物金利の差(現時点と4期ラグ)で回帰した結果(週次ベース)。2012年以降、金利差が収斂したこともあり、為替との関係が絶たれた…
オリビエ・ブランシャールが3/25のLSEのフォーラムで表題の件について語ったのをWSJブログが文字起こししている(Economist's View経由のデロングブログ経由)。 以下はその概要。 謙虚になるべき 多くの経済学者は、大平穏期に、大規模な経済危機――金融危機…
民主党の日本銀行出身者を中心する議員が、日本にフリーバンキング制度を導入するための研究会を発足させることが明らかとなった。同党が反対票を投じた岩田規久男氏が日銀副総裁に就任したことを受けて、日本銀行から通貨発行権の独占権を剥奪することが狙…