社会
タイラー・コーエンが、「この研究によって漸く何かが分かってきた気がする(With this research, I feel we are finally getting somewhere.)」というコメントを添えて、エージェントベースのSEIRモデルとネットワーク理論を活用した表題の論文を紹介して…
以前、ハーバード入試での人種差別は統計的に支持されない、というデビッド・カードの見解を紹介したが*1、それに反する結果を示した表題のNBER論文が上がっている(ungated版)。原題は「Asian American Discrimination in Harvard Admissions」で、著者はP…
という小論をロバート・ホールらが書いている(H/T タイラー・コーエン、ただしコーエンは4月6日版を参照しているが、現在は24日版となっている)。原題は「Trading Off Consumption and COVID-19 Deaths」で、著者はスタンフォード大のRobert E. Hall、Char…
ニューヨークでは地下鉄がコロナを拡散させた、というニュースが少し前に流れたが、その元となった論文がNBERに上がっている。論文のタイトルは「The Subways Seeded the Massive Coronavirus Epidemic in New York City」で、著者はMITのJeffrey E. Harris…
温故知新とばかりにロバート・バローら*1がスペイン風邪の社会的経済的影響を振り返るAEI論文を書き、Mostly Economicsがそこから下記部分を引用している。 The epidemic killed a number of famous people, including the sociologist Max Weber, the artis…
について論文が書かれ、著者の一人Hong Kong NguyenがProject Syndicateにその概要を寄稿している(H/T Mostly Economics)。以下はそこからの引用。 Perhaps most remarkably, unlike South Korea, which has spent considerable funds on aggressive testi…
エズラ・クラインがVox記事でそう嘆いている(H/T MR)。 以下はその記事の冒頭。 Over the past few days, I’ve been reading the major plans for what comes after social distancing. You can read them, too. There’s one from the right-leaning Ameri…
マンキューが「Thoughts on the Pandemic」というブログ記事を上げ、箇条書きで以下のようなことを述べている。 景気後退の可能性は高く、おそらくそれが最適である(望ましい、という意味ではなく、この状況下で我々ができる最善の行動という意味で)。 医…
ふと、かつて温暖化対策の行き過ぎを諌めたビョルン・ロンボルグはグレタ・トゥーンベリについて何か言っているのかな、とぐぐってみたところ、9月末にこのような論説を書いていることを知った。以下はその概要。 人間が気候変動の科学を理解して行動しない…
引き続きコーエンのアセモグルインタビューから、トルコの政治について触れた箇所。 Now, the future of political liberty in Turkey. Are you optimistic? And what’s the path back? ACEMOGLU: Well, I don’t think it’s easy to be optimistic. I tried …
というNBER論文が上がっている。原題は「Understanding the Mechanisms of Parental Divorce Effects on Child's Higher Education」で、著者はYen-Chien Chen(国立曁南国際大学)、Elliott Fan(国立台湾大学)、 Jin-Tan Liu(同)。 以下はその要旨。 In…
恰も22日に紹介したドノヒュー=レビットに反駁するかのような表題のNBER論文が上がっている。原題は「It's the Phone, Stupid: Mobiles and Murder」で、著者はLena Edlund(コロンビア大)、Cecilia Machado(ジェトゥリオ・ヴァルガス財団)。 以下はその…
というNBER論文が上がっている。原題は「The Impact of Legalized Abortion on Crime over the Last Two Decades」で、著者はJohn J. Donohue(スタンフォード大)、Steven D. Levitt(シカゴ大)。 以下はその要旨。 Donohue and Levitt (2001) presented e…
前回エントリで紹介したThe Chronicle of Higher Education記事にタイラー・コーエンも10/31のMarginal Revolutionのリンク集エントリでリンクしているが、「Good piece, Card is wrong.(良い記事、カードは間違っている。)」と書き添えている。そのカード…
ハーバード大への入学がアジア系に不利になっている、という点が争われている裁判で、デビッド・カードが被告のハーバード大側の証人となり、統計的にはその証拠はない(「The statistical evidence does not support the claim」)、と証言したという。以下…
というNBER論文が上がっている。原題は「Death, Trauma and God: The Effect of Military Deployments on Religiosity」で、著者はResul Cesur(コネチカット大)、Travis Freidman(ニューハンプシャー大)、Joseph J. Sabia(サンディエゴ州立大学)。 以…
というNBER論文(原題は「Artificial Intelligence, Economics, and Industrial Organization」)をHal Varianが上げている。「The Economics of Artificial Intelligence: An Agenda」というNBERが出版予定の本の一章のようで、こちらで原文が読める。 以下…
というNBER論文をジャン・ティロールらが書いている(ungated版、初期版)。原題は「Narratives, Imperatives, and Moral Reasoning」で、著者はRoland Bénabou(プリンストン大)、Armin Falk(ボン大)、Jean Tirole(トゥールーズ・スクール・オブ・エコ…
今回のW杯でフランスが手にしたトロフィーの仕様を、シンガポールの貴金属会社BullionStar社がブログで解説している(H/T Mostly Economics)*1。 The FIFA World Cup Trophy stands 36.8 cms tall with a base diameter of 12.5 cms. Overall it weighs 617…
という論文(原題は「Japanese Occupation of Nicobar Islands / Slavery, Espionage and Executions」)をタタ社会科学研究所のAjay Sainiが書いている(H/T Mostly Economics)。以下はその導入部からの引用。 Despite their severity, the Japanese atroc…
Mostly Economicsが6/18エントリで、大手銀行のW杯予測をNYT経由で取り上げたfinews.asia記事を紹介している。同記事によると、ゴールドマンサックスのマクロ調査チームは、AIのアルゴリズムを用いて、決勝はブラジル対ドイツになり、ブラジルが勝つと予測し…
前回リンクしたMostly Economicsは、次のエントリで、インドにサッカーが根付かなかった理由をやはり経済に求めたlivemint記事を紹介している。同記事によると、独立前は英国の影響でインドでもサッカーが盛んで、インドのプレミアリーグであるIFAシールドの…
ドイツW杯敗退の報を聞いて、少し前にMostly Economicsが取り上げていたこちらの記事を思い出した。著者はミドルベリー大学で言語学を教えるPer Urlaubで、今大会のドイツ代表に東独地域の出身者がトニ・クロース(Toni Kroos)しかいない背景を分析している…
マンキューがブログで、トランプ政権の移民政策に対する憤りを露わにしている。 22日には、David BrooksのNYT記事から以下の箇所を引用したエントリを上げている。 For centuries, conservatives have repeated a specific critique against state power. St…
「Brahmin Left」とピケティが名付けた層が所得格差縮小の障害になっている、という話が話題になっている。ProMarketで「なぜ民主主義が格差縮小できないか:インテリ左翼のせいだ(Why Democracy Fails to Reduce Inequality: Blame the Brahmin Left)」と…
昨日に続き、27日エントリで紹介したロドリックのブログ記事でリンクされていた論文の要旨を紹介する。以下は表題の共著論文(原題は「Ideas versus Interests: A Unified Political Economy Framework」、共著者はウォーリック大のSharun W. Mukand)の要旨…
引き続きロドリックねた。以下は、27日エントリで紹介したロドリックのブログ記事でリンクされていた表題の論文(原題は「When Ideas Trump Interests: Preferences, World Views, and Policy Innovations」)の要旨。 Ideas are strangely absent from mode…
についてブランコ・ミラノビッチが書いている。 Several weeks ago on Twitter I wrote (in an obviously very short form) why I thought that Taleb was one of the most important thinkers today. Let me explain in greater detail. Taleb went from (a…
というエントリ(原題は「Is history probabilistic?」)の冒頭でDaniel Littleが以下のように書いている。 Many of our intuitions about causality are driven by a background assumption of determinism: one cause, one effect, always. But it is evid…
以前、イェイツの「再臨」(Second Comming)という詩の一節をServaas Stormがユーロ圏の先行きに絡めて引用したのを紹介したことがあったが、サマーズが表題のProject Syndicate論説(原題は「Will the Center Hold」)で米国と世界の先行きに絡めて引用し…