財政

消費税、法人税、所得税と設備投資

nyanko-wonderfulさんとBaatarismさんが相次いで消費税増税を取り上げ、消費税をはじめとする各種税金の推移グラフを示した。それらのグラフを見て小生の目を惹いたのが、話題の消費税や法人税の推移もさることながら、バブル崩壊以降の所得税の急低下ぶりで…

政府債務は長期的視野で考えるべき

アンドリュー・スコットというロンドン・ビジネス・スクール教授が、voxeuに「政府債務の長期波動(The long wave of government debt)」という論説を書いている。 彼によると、経済学はどの程度の債務水準が高すぎるかについては教えてくれない。しかし、…

ラインハート=ロゴフは因果関係を逆に見ている?

一昨日のエントリで政府債務を問題視するラインハート=ロゴフへの異議申し立てを紹介したが、彼らの見解については、当然のごとくポストケインジアン=Neo-Chartalistも大いに反発している。 彼らの根城とでも言うべきカンザスブログの直近エントリでは、Ma…

実は政府債務は問題ではないのかも

ティム・ハーフォードが3/1にそう書いている(Economist's View経由。原題は「Maybe debt doesn’t matter after all」)。以下はその拙訳。 土曜日に私は、高水準の政府債務が経済成長に与える恐るべき効果に関するカーメン・ラインハートとケン・ロゴフの論…

保守派からの5項目の財政改革提案

マンキューがオバマ政権による財政委員会の発足に寄せて、保守派の立場から、財政に関する5項目の提案をブログで行なっている。以下がその5項目。 支出の大幅な削減 委員会は収入を上げるのと同じくらい政府の規模縮小に取り組むべき。 個人的には、社会保障…

米国景気対策法の効果はGDPに現れない?

ジョン・テイラーが2/2のブログエントリで、施行から1年経って、景気対策法による財政刺激は無効だったことが明らかになった、と主張している。彼はGDPに関する最新報告の数字を元にグラフを描いて、昨年後半の米国の経済成長が主に民間設備投資の回復による…

ブロダ=ワインシュタイン論文とその後の財政推移

少し前に、ブロダ=ワインシュタイン論文「Happy News from the Dismal Science: Reassessing the Japanese Fiscal Policy and Sustainability(Christian Broda, David E. Weinstein)」というものが話題になった。日本語に訳されたものが「ポスト平成不況…

現在の米財政赤字の大部分はブッシュ時代の遺産

というシンクタンクCenter on Budget and Policy Priorities(CBPP)によるレポートをEconomist's Viewが紹介している。下記がそのグラフ*1。 なお、クルーグマンは8/27ブログエントリで、OMB予測を元に*2、ブッシュ減税とイラク戦争の現時点の公的債務に対…

財政再建のための10の方法

ジェフ・フランケルというハーバード・ケネディスクールの教授が、ナショナル・ジャーナルによる財政再建に関する以下の11/30付けの問いかけに対し、10項目のリストを挙げている(Economist's View経由)。 President Obama and his team said recently that…

She's a killer Queen

日本をダシに財政赤字の恐怖を警告したNYT記事をディーン・ベーカーが攻撃している。 ベーカーの該当記事への指弾は以下の通り。 問題のNYT記事では、2008年の日本の国債利払費が財政の5分の1に達すると書いて、米国の10分の1という数字と対比させているが、…

経済を名刺交換してみると。

一昨日紹介したカンザスブログの経済学者たち、およびビル・ミッチェルというオーストラリアの経済学者は、金融政策でマネーサプライがコントロールできるという考え方に否定的である。彼らは、7/18エントリで紹介したように、教科書的な貨幣乗数理論を否定…

ドーマー条件、NPG条件、Bohn条件

先週は2011年に基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字化するという政府目標が達成できそうになくなったというニュースが話題になった。プライマリーバランスと財政の維持可能性の関係についてはBohn条件が有名だが、以前、そのBohn条件について簡単…