マンキューがオバマ政権による財政委員会の発足に寄せて、保守派の立場から、財政に関する5項目の提案をブログで行なっている。
以下がその5項目。
- 支出の大幅な削減
- 委員会は収入を上げるのと同じくらい政府の規模縮小に取り組むべき。
- 個人的には、社会保障とメディケアの受給年齢引き上げが良いと思う。徐々に引き上げていって、最終的には平均寿命と連動させるべき(最初からそうすべきだったのだが)。
- ピグー税の活用
- 所得税よりも消費税を活用
- 付加価値税(VAT)は、悪い選択肢の中で最良のものだ。保守派が一般にVATを嫌うのは、経済的というよりも政治的な理由だ。他の取引条件が満たされるならば、彼らも喜んでVATを受け入れるだろう。
- 付加価値税(VAT)は、悪い選択肢の中で最良のものだ。保守派が一般にVATを嫌うのは、経済的というよりも政治的な理由だ。他の取引条件が満たされるならば、彼らも喜んでVATを受け入れるだろう。
- 個人の所得税の最高税率と法人税率の引き下げ
- VATによって、最も歪み効果の大きい税金を削減すべき。両税率はたとえば25%まで引き下げるのが良い。
- VATによって、最も歪み効果の大きい税金を削減すべき。両税率はたとえば25%まで引き下げるのが良い。
- 相続税の恒久的な廃止
The Baseline Scenarioのジェームズ・クワックは、このマンキューの提案を、その少し前の彼のNYTコラムより良い、と評価している*2。ただクワック個人としては、項目1と2には同意するものの、他の項目(特にVATへの過大な皺寄せ)には賛成しかねるとのことである。
ちなみにクワックがリンクするマンキューの以前のエントリでは、以下の主張が述べられている。
My bottom line: If I could replace our current tax system (including the personal income tax, corporate income tax, payroll tax, and estate tax) with a VAT, I would gladly do it.
Greg Mankiw's Blog: The Value Added Tax(拙訳)私の基本的な主張:もし我々の現在の税体系(個人の所得税、法人税、雇用税、および相続税を含む)をVATで置き換えられるならば、私は喜んでそうする。