としてスリランカのライターIndi Samarajivaがモンゴルを挙げている(タイラー・コーエン経由のJason Kottke経由)。以下はその記事の冒頭。
Mongolia has had the best COVID-19 response in the world. Not only do they have zero deaths, they have zero local transmissions. Mongolia didn’t flatten the curve or crush the curve — they were just like ‘fuck curves’. In Mongolia, there simply wasn't an epidemic at all.
And no, they didn’t just get lucky.
Starting in January, Mongolia executed a perfect public health response, and they have never let up the pressure since. COVID-19 did not just leave Mongolia alone. Mongolia kicked its ass.
For this all this hard work, however, they get little credit. Nobody’s talking about the ‘Mongolian example’. Instead, we talk about total failures like Germany or Sweden. Like I’ve said, success is ZERO, and Mongolia is as zero as you can get.
(拙訳)
モンゴルは世界で最善のCOVID-19対応をしている。死者がゼロであるだけでなく、国内での感染がゼロなのである。モンゴルは曲線を平らにしたり潰したりはしなかった。彼らは恰も「曲線をやっつけた」のである。モンゴルでは流行がまったく起きなかった。
そして彼らは単に幸運だったわけではない。
1月以降、モンゴルは完璧な公衆衛生対策を実施し、それ以来、決して手を緩めていない。COVID-19がモンゴルを放置したわけではない。モンゴルがCOVID-19を打ち負かしたのである。
だが、この大仕事にも拘わらず、彼らはほとんど称賛されていない。誰も「モンゴルの事例」について語ることはない。その代わり、我々はドイツやスウェーデンのような完全な失敗について語っている。前述したように、成功とはゼロである、モンゴルは可能な限りゼロにしているのである。
この後Samarajivaはモンゴルの対応を時系列で書き出しているが、主なものを挙げると:
- 1月24日
- 1月27日から学校閉鎖すると発表。
- 1月26日
- 大学閉鎖、車の往来制限、イベント禁止、医療装備や人員向けの資金提供を閣議決定。
- 1月27日
- 海外在住の自国民の送還と検疫を開始。
- 2月
- 旧正月の祝祭を中止し、マスクや検査キットや個人防護具の調達、病院や食品市場の調査、都市の清掃に尽力。日韓との航空便を停止。国境の向こう側で発症事例が出た時、南ゴビは非常事態を宣言し、全員にマスクを着用させ、石炭の輸出を停止した。
- 3月10日
- 初の発症事例(モスクワから3月2日に入国したフランス人)。部分的なロックダウンを実施し、6000箇所、920万平方メートルの消毒を行った。
- 今日
- 5月7日に15万人の市民と3500人の役人でロックダウン演習を実施。記事執筆時点(5月18日)での感染者は140人で、すべて輸入症例。
モンゴルも輸出立国なので経済的には打撃を受けているとの由。また、4か月の警戒態勢で市民も疲れているほか、ロシアからの第2波の恐れが生じているという。だが、そうした困難を乗り越えてリーダーシップを発揮している、とSamarajivaはモンゴルを評価している。