コント:ポール君とグレッグ君(2013年第11弾)

前回クルーグマンがマンキューのNYT論説に正面から反応したが、今回はマンキューがクルーグマンNYT論説邦訳)に正面から反応した。

グレッグ君
今日のNYT論説でポール君は最低賃金引き上げを支持する論陣を張り、雇用への負の影響は大したことは無いと述べた。残念ながら、ポール君はこの分野の研究から恣意的な選択をしている。例えば、この研究は今の話と関係があるのだが、その要旨から引用してみよう:

データによって然るべき比較対照グループを特定する手法を用いた新たな実証によると、雇用への負の効果は従来の研究に比べて大きいという結果が得られ、十代の雇用弾力性は-0.3近くになる。我々は、ある人の賃金引き上げが別の人の雇用喪失につながるというトレードオフ最低賃金がもたらすことを実証結果は依然として示しており、政策当局者が最低賃金引き上げの決定を実施する際はこのトレードオフを念頭に置いておく必要がある、と結論する。