コント:ポール君とグレッグ君(2014年第2弾)

およそ2ヶ月ぶりにマンキューがクルーグマンのNYT論説に正面から反応した

グレッグ君
最近のNYT論説でポール君は、大きな格差が健康の悪化と高い死亡率をもたらすという強力な実証結果がある、と書いた。で、その件についてオンライン版のポール君の論説のリンクを辿っていくと、Angus Deatonの興味深い記事があった。その記事でAngusは、黒人比率をコントロールすると所得格差は死亡率に何ら影響を及ぼさなくなる、と書いている。また、その結果は、人種問題がそれほど顕著でないカナダやオーストラリアの州では所得格差と死亡率の関係が見られないことと整合的だ、とも書いている。このAngusの記事は本当にポール君の主張を支持していると言えるのかな? むしろ逆のような気がするのだが。