というコメント(原文は「Why Summers is a growth pessimist」)を添えてタイラー・コーエンがサマーズの以下のツイートにリンクしている。
twitter.comMy thoughts on growth over the next decade versus growth over the last decade. Seems to me there is every reason to expect it will be slower.
— Lawrence H. Summers (@LHSummers) 2022年1月19日
Watch an excerpt from my talk at the American Economic Association's 2022 Annual Meeting.https://t.co/SMdthwC0jW
そのツイートのショートビデオでサマーズは概ね以下のようなことを語っている。
- 過去10年よりも今後10年の成長が低くなると考える正当な理由がある
- 過去10年はGDPが潜在GDPよりもかなり低いところから始まり、GDPが潜在GDPに近くなったところで終わった。次の10年はGDPが潜在GDPないしそれ以上のところから始まるため、GDPギャップを埋めることによる利得は期待できない。
- 10年前は潜在GDPより4-5%低かったと推計されるため、年0.5%の押し上げ効果があったが、今後はそれはない。
- 第二の要因は、移民の動向などから今後予測される労働力人口の推移が低水準にとどまること。
- TFPについて言えることは持ち合わせていないが、加速するとは考えにくい。
- 今はレストランなどで人手不足により労働者が持続不可能なほどのハードワークを行っており、それが高い生産性として表れている。今後は退職や大幅な賃上げ要求により追加的な雇用の生産性が通常に戻っていくだろう。それは景気拡大の中盤ないし終盤の標準的なパターン。
- 育児やインフラや科学的イノベーションを改善する政策には賛成するし大いに重要だと思うが、それが今後毎年0.5%の成長率の底上げにつながるとは思わない。