20号爆弾

ここのネタが少し面白かったので訳してみる*1

欧州委員会
これは何だ? 爆弾のようだぞ!
欧州中央銀行
爆弾であるはずが無い! 当方の分析官は爆弾であるはずが無いと報告している! データも爆弾では無いことを示している! 明らかに我々の集団幻想の産物で、実際にはおそらく皿に盛られたバラだ。
市場
[現場から捌けながら]逃げろぉぉぉぉぉ・・・
フランス
ちなみにこれが爆弾だとした場合、何をすべきなのだ? こうした事態への対応手順はあるのか?
欧州連合聖典を参照して]世界に向かってこれは爆弾では無いと宣言すれば、これは爆弾では無くなるのだ!!!
フランス
まだカチカチ言っているぞ! 画面に表示されている数字も小さくなり続けている。
イタリア
(失神する)
欧州委員会
なら画面表示を止めろ!!!

欧州連合空売りを禁止し、表示画面をタオルで覆う]

欧州委員会
画面が見えなくなった今、爆弾は自分がカウントダウンを停止すべきだということを分かっているはずだと思うが?
フランス
少し覗いてみる…ええいくそっ! 数字が! 数字がまだ小さくなり続けていて、今は00.01.10だ!
欧州中央銀行
まあ、仮にだ、仮にこれが爆弾だとして、仮に我々が停止せねばならないのだとしたら、どのようにやれば良いのだ?
欧州委員会
まず、選択肢を検討する会議を開くことになる。そうした会議を1分ほど開くことを提議したいと思うが、どうだろうか?
グッド・アイディア!

[1分と1秒後]

欧州委員会
ということで、合意ができた。実際の存在の可能性について皆の合意が取れたこの爆弾の解除作業に、皆が一致団結して不退転の決意で当たることになった。
欧州委員会
解除作業を行うことを爆弾に通告したので、爆弾は自分の目的がもはや存在しないことを認識し、自らを解除するはずだ。一応チェックしてみよう・・・
欧州中央銀行
なぬ?!?! カウントダウンがまだ続いている! もう00.00.01だ!!!
欧州委員会
うぐぐぐ…。 早く! 何とかするんだ! それと、透明性を確保するために、我々の考えや提案を生中継で全世界に放送するのだ。そうすれば世界の人々は我々の確固とした断固たる団結を目撃し、我々がこの問題を手際良く解決する様に畏敬の念を抱くだろう。

[世界のメディアが生中継のセットアップを行う]

フランス
よし、下がっていろ。私がこの赤線を切るから、ペンチを寄越してくれ。
欧州中央銀行
私にはその権限が無い。
フランス
ふざけるな。
欧州中央銀行
私の任務には明確にそのことが記されている。私はあなたにペンチを渡すことはできない。というのは、ペンチは決して必要とされないからだ。
ドイツ
彼の言うとおりだ。彼は君にペンチを渡すことはできない。我々は絶対に彼がそうできないように入念な取り決めを行ったのだ。
フランス
ええい、畜生! 何ということだ! ならば自分でやる。
ドイツ
残念ながら、君にそれをさせるわけにはいかない。それは我々の原則に反する。ただ、別の選択肢については話し合いに応じる用意がある。例えば青線についてはどうだろうか。
フランス
もし君に青線を切ることを認可したら、私が同時に赤線を切ることも容認してくれるか?
ドイツ
いいや、赤線については譲歩の余地は無い。
欧州委員会
一番下のワイヤーはどうだ? 黄線は?
欧州中央銀行
私が関わっていることを誰も気付かないならば、私が緑線を切るという手もある。
国際通貨基金
こっち見んな!
ドイツ
緑線も駄目だ。私の見ていないところで何をやろうとしているかはお見通しだ! もう沢山だ! 皆の意見なぞ無視して、青線を切ってやる。誰か一人でもそれを止めようとすれば、すべてのワイヤーを切ってやるぞ。
欧州委員会
皆さん、進展が見られたところで、この爆弾を新たな合意の下で再分類するというのはどうですかな? たとえばリンゴとかに? それを決める会議を開くことを提議・・・

[どかーん!!!!]

*1:この映画を思い出したので本エントリのタイトルはそれに因んでみた(この映画に因んで「晴れた日にまた会いましょう」としようかとも思ったが、そちらは元エントリのコメント欄で既に言及されていたので…)。