文部科学省が経済学論争対策に乗り出すことに

文部科学省は、一昨年昨年に引き続き、日本の経済学の底上げを目指して、大学の経済学部を対象に新たな指導を行うことを決めた。
具体的には、経済学の教育において、スターウォーズシリーズとゴルゴ13シリーズを副読本として追加する。これは、怒りや感情を抑制して目的を果たすことの重要性を、経済学と併せて学んでもらうため。
「日本の経済学の問題点は、本来経済学を発展させる原動力の一つである論争が、感情のぶつかり合いに容易に転化する点にある。もちろん、外国でも同様の傾向は見られるが、日本の場合はその傾向が特に顕著で、経済学の発展を欧米に比べて遅滞せしめる無視できない要因となっている。中高年の経済学者に対してはもはや打つ手は無いが、若い経済学徒に対し、映画や劇画といった分かりやすい媒体を通じて安易に感情に流れることの問題点を知らしめ、将来の経済学論争の水準向上を図っていきたい。」と文部科学省の担当者は導入の狙いを語る。
ただし、今回の措置については、映画や劇画の世界を現実と混同する恐れが強まるのではないか、との批判も出ている。こうした批判に対し、文部科学省の担当者は、「実際の経済学の問題は、経済学理論を現実と混同する傾向が強いことにある。映画や劇画は、経済学理論に比べれば、現実と混同する恐れは低い。むしろ、そうした映画や劇画で免疫を付けてもらえば、経済学理論に関しても現実と混同する傾向が弱まり、いわばメタファーに過ぎないという本来の経済学理論の役割への認識が高まるのではないか。そうなれば、感情抑制と合わせ、一石二鳥の効果が狙えることになる。」と反論している。