経済学:私的概論/(4)名目賃金の下方硬直性

<主な流れ(4)>

ケインズ革命John Maynard Keynes)−(3)名目賃金の下方硬直性

○供給曲線の導出
供給・・・労働力より決定(Y=f (N))

ND:W/P = f ’(N)
 労働需要は実質賃金により決定 (均衡:労働コスト=限界効用)
 =古典派の第一公準

NS’:労働供給は一定
 =古典派の第二公準


ケインズ・・・第二公準を否定
 労働供給は実質賃金に依存
 →供給曲線はS’S”のような直線ではなくSSS”のような形に


P低下(A) →古典派 :(1)のように速やかに名目賃金Wが下がって均衡NS’に戻る。
      →ケインズ:(2)のような ND-NSのギャップ=失業 が生じる。

名目賃金の下方硬直性
… P上昇の場合は(3)のように速やかにWが上昇するが、下降は容易ではない