クルーグマンが、前々回エントリで紹介したルーカス評をフォローしている。
Lots of virulent responses to my remarks about Robert Lucas, understandably so. But if you imagine that the attack on Keynesian macroeconomics wasn't at the core of the Lucas et al project you clearly weren't there 1/
Read Greg Mankiw's 1991 essay "The reincarnation of Keynesian economics" 2/ https://nber.org/system/files/working_papers/w3885/w3885.pdf
Key passage that gives you a sense of the nastiness 3/
(拙訳)
ロバート・ルーカスについての私のコメントに敵意を示す多くのリプが付いたが、そうなるのは理解できる。ただ、ルーカスらのプロジェクトの核心にケインジアンのマクロ経済学への攻撃が無かったと想像しているとしたら、明らかにその人は現場にいなかった。
グレッグ・マンキューの1991年のエッセイ「ケインズ経済学の転生*1」を参照のこと。 https://nber.org/system/files/working_papers/w3885/w3885.pdf
その底意地の悪さがどんなものかを感じさせる一節*2。
前回エントリで紹介したIvan Weningは、ルーカス批判はケインジアン対非ケインジアンという話に焦点が当たり過ぎた、という解釈を示したが、クルーグマンは、いやそれこそがルーカスの考えの中心にあった、と反論しているわけだ。
*1:cf. ケインズ経済学の転生 - himaginary’s diary。
*2:ここで引用されているルーカスの言葉の邦訳は前注でリンクした2011/6/4エントリ参照。