アマチュア対プロ

The Big Pictureに音楽評論家のBob Lefsetzが表題のエントリを寄稿している(H/T 本石町日記さんツイート)。

マチュア
アイディアに溢れていて、それらのすべてに興奮を覚えるが、いずれも実現しない。
プロ
アイディアに溢れていて、そのうちの一つを取り上げて実現に全力を尽くす。
マチュア
自分は何でもできると思う。
プロ
一つのことさえ達成するのは不可能に近いと知っている。
マチュア
自分は何でも知っていると思う。
プロ
常に学んでいる。
マチュア
準備無しに始める。
プロ
研究し、詳細を知悉することに努め、全体像を掴もうとする。そうしたことは始める前に把握しておくべき。というのは、実行しつつ調整するのは困難で、時間とエネルギーを消耗するものだから。三輪で設計した自動車に四つ目の車輪を装着するのは難しい。
マチュア
完成させない。
プロ
遂行がすべて。確かにこれ以上努力を重ねても無駄だと思ったら途中で放棄することもあるが、開始させ完了させるのがプロの証。仕事を完遂できない人だと分かったら、その人から離れるべし!
マチュア
イメージにこだわる。
プロ
仕事をして語らしめる。
マチュア
不安を見せる。
プロ
極めて自信に満ちている。
マチュア
目の前のものしか見えない。
プロ
常に全体を見ている。
マチュア
自分より上の者を侮る。
プロ
誰も侮らないが、負け犬にはあまり目をくれない。もしアマチュアからプロに脱皮しようとしている時に、運良くプロに出くわしたならば、彼らの時間を無駄にしないこと! 社交辞令を一つ二つ述べてから、すぐに本題の質問に入るべし。大抵のアマチュアはおべっかを使いすぎてプロは耳を貸さなくなる。あるいは、くどくど言うのでプロは自分で実行する。
マチュア
下積みの意味を分かっていない。
プロ
下積みを経験しており、今もそれを続けている。
マチュア
すぐに成功すると思っている。
プロ
価値ある仕事はどんなものでも時間が掛かり、一夜の成功と思われるものが実際にそうであることは稀だと知っている。
マチュア
自慢する。
プロ
自賛することは決してなく、他者の称賛に落ち着かない気持ちになることが多い。
マチュア
あがる。
プロ
不安になることはあるが、その仕事を数多くこなしているので、直感に任せ、経験に頼る。あがることは決してない。
マチュア
一つの大きなブレークを求めている。
プロ
人生はブレークの連続だと知っている。
マチュア
失敗を恐れる。
プロ
失敗を好まないが、失敗した場合には立ち上がり、埃を払ってゲームに戻る。
マチュア
相手を遮る。
プロ
相手に耳を傾ける。
マチュア
かんしゃくを起こし、イライラしたり怒ったりして、その様子が容易に見て取れる。
プロ
沈着冷静。気違い染みたオーナー/経営者/起業家のことを読んだことがあるかもしれないが、彼らが本当に頭がおかしかったら、長続きせず、取締役会によって解任されるだろう。実際には、彼らのほとんどはそれほど頭がおかしいわけではなく、メディアでそのように描かれた方が面白いストーリーになるということに過ぎない。
マチュア
気色ばむ。
プロ
共感する。
マチュア
自分がいかに忙しく懸命に仕事しているかを常に訴える。
プロ
面白く利益になる限り立ち会う。不平をこぼしても何にもならないので、言わない。
マチュア
人の言うことを信じる。
プロ
人のやることを信じる。