というテーマについての研究報告がvoxeuに上がっている(Mostly Economics経由)。
それによると、セリエAとBの選手を2000-2008年について調べたところ、外国人選手の方がイタリア人選手より報酬が62%高かったという。ただ、人口統計上の特性(主に年齢のことか?)、ポジション、成績(20もの尺度で測定したとの由)について調整すれば、その差は大きく縮まる。とはいうものの、同じチーム内の選手同士でも差は依然として25%から30%強存在し、成績ではその差は部分的にしか説明できないという。
そうした収入格差の説明要因としてvoxeu記事では、外国人選手のスーパースター効果のほか、イタリア人選手が国内に留まることを選好することへのペナルティ効果を挙げている。即ち、国内に留まる選手に対してはチーム側に買い手独占の力を持つが、外国人選手に対してはそれは当てはまらない、との由。
また記事では、そうした外国人選手への高い報酬に見合う収益をチーム側が上げていることも示している。具体的には、外国人選手比率の標準偏差が1%高まると、観客およびチームの得点力が1%弱増えるという。この結果は、外国人選手のスーパースター効果を強く裏付けている、と記事では述べている。