日本はリバタリアンの天国?

研究のため来日中のノアピニオン氏がそう書いている


曰く、日本ではベンチやゴミ箱や公園や水飲み場といった公共施設が少なく、少し休もうと思ったら喫茶店に入って何がしかの出費を覚悟しなくてはならないし、車に乗ればただで停められる場所はなく、高速道路に入れば通行料を取られる。これはまさに政府の介入を抑えてすべて民間でやっていこうとするリバタリアンの思い描く世界ではないか、との由。


…この発想はなかった、という感じだが、駐日経験のあるコメンターからは、場所にもよるが東京には無料の公園は多くある、ゴミ箱が撤去されたのはオウム事件以降、といった指摘が寄せられている。また、ある日本人名のコメンターは、そうした施設が無くなったのは人権活動家の訴訟のせい、と書いている。


ちなみに氏が研究しているのは、このエントリによれば青学と阪大との由。




[8/19追記]
コメントでノアピニオン氏本人からの指摘を頂いたように、氏がリバタリアン的と言っているのは日本全体のことではなく、あくまでも公共施設(コモンズ)が少ないという問題に限定した話。エントリ中の以下の文章を参照。

You may have heard that Japan is a government-directed society, and in many ways it is. But in terms of the constituents of daily life being privately owned and marginally priced, it is a libertarian's dream world.
(拙訳)
日本は政府が指図する社会だという話を聞いたことがあるかもしれないが、実際、多くの点でそうだ。しかし日々の生活に関わる部分が私有されていて限界収益的に価格付けされている点に関していえば、日本はリバタリアンの夢見る世界だ。