ゴールドマン・サックスの2010年の10の予測

正月のWSJブログに、ゴールドマン・サックスの主任エコノミスト、ジャン・ハッチウス(Jan Hatzius)の2010年の10の予測がQ&A形式で出ていた。以下はその拙訳。

  1. 住宅価格は底を打ったか?
    • 多分まだだと思うが、確信は持てない。
       
  2. 銀行は貸し出しにもっと意欲的になるか?
    • おそらく。
       
  3. 中小企業の業況も上向くか?
    • そうなるべきだが、今のところそうなっていない。
       
  4. 雇用は回復するか?
    • 回復する。しかし我々の予測では、第2四半期に月次の雇用創出が10万に乗せるのがせいぜいであり、失業率を有意に押し下げるところまでは行かない。
       
  5. 貯蓄率はもっと上がることになるか?
    • そう思う。
       
  6. インフレ率はもっと下がるか?
    • その可能性は非常に高い。
       
  7. ドルの行方はインフレの危険性につながるか?
    • その危険性は極めて限られている。
       
  8. 議会はさらなる財政刺激策を認めるか?
  9. FRBはどのように「出口の手続きを取る」か?
    • 2010年の「出口」の主たる形態は、資産買取の終了だろう。FFレートの引き上げや、FRBのバランスシートに乗った資産の売却が2010年に起きるとは考えていない(それについて言えば、2011にも起きないだろう)。
       
  10. FRBの資産買取の終了は金融引き締めとなるか?
    • おそらく。ただ、その程度は極めて不確実だ。