いかにしてクエーカー教徒は値札を発明することにより思いがけずも経済的イノベーターになったか

というaeonのビデオ解説記事をMostly Economicsが紹介している

Belying its simplicity and ubiquity, the price tag is a surprisingly recent economic development. For centuries, haggling was the norm, ultimately developing into a system that required clerks and shopkeepers to train as negotiators. In the mid-19th century, however, Quakers in the US began to believe that charging people different amounts for the same item was immoral, so they started using price tags at their stores to counter the ills of haggling. And, as this short video from NPR’s Planet Money explains, by taking a moral stand, the Quakers inadvertently revealed an inefficiency in the old economic system and became improbable pricing pioneers, changing commerce and history with one simple innovation.
(拙訳)
その単純さと普及度合いとは裏腹に、値札は驚くほど最近の経済的進化の産物である。何世紀もの間、値段とは交渉するものであり、店員や店主を交渉人として育て上げることが必須のシステムが最終形となっていた。しかし、19世紀半ばに米国のクエーカー教徒は、同じ物に人によって異なる値段を付けることは不道徳だと考えるようになり、自分たちの店では値段交渉の悪習に抗して値札を使うようになった。そして、この米公共ラジオ局のプラネットマネーのショートビデオが説明するように、道徳的立場に立つことによってクエーカー教徒は、意図せずして古い経済システムの非効率性を浮き彫りにし、価格付けにおける意外なパイオニアとなり、単純な一つの技術革新によって商業と歴史を変えた。

ビデオ自体は3分強でナレーションは分かりやすく字幕も付いているので、見たい方はリンク先へどうぞ。