コント:ポール君とグレッグ君(2014年第1弾)

名指しはしていないけれどクルーグマンのことを念頭に置いていると思われるので、一応拾っておきます。

グレッグ君
ノア・スミス*1デビッド・ヘンダーソンが敬意について説得力のあることを書いているね。他人を経済的・社会的地位に関係なく敬意をもって遇することが、きちんとした文明社会にとって非常に重要だという感覚には、僕も満腔の賛意を表するよ。単純な話、それは良い行儀作法でもあるしね。僕自身の個人的な行動規範として、ガソリンを給油してくれる男をハーバード大総長(あるいは米国大統領)と同じように扱うことを昔から目標にしている*2
ただ、「敬意を再配分する」べき、というノアの考えには異議を唱えたい。敬意は競合財じゃあないんだ。ある人への敬意を他の人への敬意を減らすことなしに増やすことは可能だ。
あと、政治的ないし哲学的に意見の違う人間に対してもっと敬意を払うように努めるべきだ、ということも付け加えておこう。残念ながら、ブロガーの中には思想上の反対派に対し、面と向かっては決して言わないような乱暴な悪態をついて非難する者がいる。一般的に言ってブロゴスフィアには良い点が沢山あるが、他者への敬意を毀損し、社会の全体的な礼儀正しさを損なう働きをする側面も少なからずあるように思う。

*1:邦訳

*2:個人的にはこの映画の以下のやり取りを想起:
My manners are exactly the same as Colonel Pickering's.
That's not true. He treats a flower girl as if she were a duchess.
I treat a duchess as if she was a flower girl.
I see. The same to everybody.
You see, the great secret, Eliza, is not a question of good manners or bad manners, or any particular sort of manners, but having the same manner for all human souls. The question is not whether I treat you rudely, but whether you've ever heard me treat anyone else better.