2012年の10の課題

10日ほど前に、Calculated Riskが、以下の10項目は来年どう動くのだろうか、という疑問を投げ掛けた*1

  1. 住宅価格
    • まだどれだけ下がるのか?
  2. 住宅投資
    • 2011年は2005年以来初めてGDPにプラスに寄与した。2012年もそこそこ伸びる?
  3. 住宅販売
    • 差し押さえの動きは醜聞のせいで2011年は鈍化したが、2012年はまた増加する?
  4. 経済成長
    • 2011年は数多くのショック(悪天候原油価格高騰、日本の震災、債務上限問題)にも関わらずプラス成長だったが、トレンドを下回った。
  5. 雇用
    • 2011年は11月までに13.2万の雇用を追加した(民間は15.6万)。2010年より改善したとは言え、十分な回復とは言えない。
  6. 失業率
    • 11月も依然として8.6%と高いが、12月段階でまだ9%以上だろうという自身の昨年時点の予測よりは良い。労働参加率の上昇を予測していたが、実際には下がったため。ただ、労働参加率の上昇の可能性は今後も存在する。
  7. 州および地方政府
    • 財政問題はどうなるか? 2011年よりは改善?
  8. 欧州およびユーロ
    • どうなる? そして米国への影響は?
  9. インフレ
    • インフレ率は上がるのか、下がるのか?
  10. 金融政策


そして、28日付けのこちらのエントリでは、10番目の金融政策について自身の予測を提示している。曰く:

  • 1月24-25日の会合で、FRBコミュニケーション戦略を変更し、FFレートの将来のパスを四半期経済予測に追加するだろう。
  • 失業率とインフレ次第ではあるものの、経済が直近予測のパスを辿るならば、4月もしくは6月の会合でQE3(おそらくMBS買取が中心となる)が導入されるのではないか。

*1:これは同ブログが昨年末に提示したのと同じ10項目である。