ジャスティン・ウルファーズが12/28付けNYT論説記事で表題の要因を6つ挙げている。
- 労働市場に本当はどれだけのスラックが残っているのか?
- 失業率は5.8%になり、このまま行けば2015年半ばまでにはもう0.5%ポイント下がるだろう。それは事実上の完全雇用水準だという経済学者もいる。
- しかし失業率の低下は労働参加率の低下によるところも大きい。もし力強い経済が労働市場からの退出者の復帰をも促すのであれば、完全雇用までの道程はまだ遠いことになる。また、被雇用者としてカウントされているうちの何百万もの人々は、フルタイムの仕事を望みつつもパートタイムの仕事に甘んじている。
- 労働市場のさらなる改善は、6ヶ月以上失業している長期失業者の就業にも掛かっている。悲観論者は、長期失業の問題は欧州の多くの国で過去40年に亘って解決できなかった問題だった、と言う。ただ、米国の最近のデータからは楽観的な見方もできる。
- インフレをもたらさずに失業率がどこまで下がるかは良く分かっていない。5〜5.5%というのがコンセンサスだが、維持可能な最低失業率が推計値と1%以上異なることも容易に起こり得る、ということを研究は示している。実際、クリントン時代の好景気はインフレを上昇させずに失業率を4%以下まで押し下げた。
- FRBは2%のインフレ目標を目標とするのか、それとも天井とするのか?
- 経済が健全性を維持するためにはどのくらいの速度で成長する必要があるのか?
- 米国経済は他国の助けなしに回っていけるか?
- 主要国の中で米国が2014年に最も力強い成長を達成した。日欧中露は停滞気味で、それは外需の弱さのみならず、ドル高をも招き、回復への逆風となる。
- 主要国の中で米国が2014年に最も力強い成長を達成した。日欧中露は停滞気味で、それは外需の弱さのみならず、ドル高をも招き、回復への逆風となる。
- 6月以降およそ半値にまで下がった原油価格の低下の帰結は?
- ドナルド・H・ラムズフェルド元国防長官が分かっていない未知のことと呼んだものは何か?