企業は依然としてしこたま現金を貯め込んでいる

Economixが9/17にそう書いている(原題は「Companies Still Hoarding Tons of Cash」)。


この記事は、レベッカ・ワイルダーのブログエントリ邦訳)でもリンクされているが、そのエントリを簡略化したような内容になっている。
ワイルダーのエントリではFRBの資金循環データを用いて描画されたグラフが示されていた。この記事では、同じデータソースを用いてクレディスイスが描画した以下のグラフが示されている。



記事によると、流動資産比率は2010年第1四半期に6.21%に達したが、それは、1960年代初め以降最大の比率だという。第2四半期は少し下がったものの、それでも6.12%であるとの由。


拙ブログの以前のエントリでは、企業が現金を貯めこむだけならば法人税減税にはあまり意味が無い、という見方を紹介したが、こうした傾向を見ていると確かにそれも一理あるかも、と思えてくる。