バリー・リソルツが表題の件について書いている(原題は「7 life lessons from the very wealthy」;WaPoに書いた記事のリポスト)。仕事の関係で知り合った大金持ちを通じて学んだこととの由。
冒頭には、Bill Vaughanの「Money won’t buy happiness, but it will pay the salaries of a large research staff to study the problem.(金で幸せは買えないが、そのテーマについて研究する多数の研究員の給与を賄える)」という警句が引用されている。
以下はそのエントリの簡単なまとめ。
- 金は無いよりあった方が良い
- 金で幸せは買えないが、経済的安定、健康、教育、旅行、快適な引退生活が買える。一言で言えば、自由が買えるということ。
- 「キャッシュリッチ」で「時間貧乏」になるな
- ここでリソルツはこの本のようなことを書いている。
- モノより思い出
- ここでリソルツは収穫逓減則を引きながらセレナのCMのキャッチコピーのようなことを書いている。
- 特に若いときには「ライフスタイル・レバレッジ」に気をつけよ
- 法律事務所や会計事務所のようにパートナーシップを餌に若い従業員をこき使うようなところは、優秀な従業員に「黄金の手錠」を嵌める。即ち、贅沢なライフスタイルはこの業界では当然と思わせ、それを維持させるためということで気前良くお金を貸し付ける。実はそれは、もっと働かせ、かつ転職が容易にできないようにするための雇用者側の手段。
- 目標を立てることは極めて重要
- 次から次へと起業を行っているリソルツのある友人は、「いかに多くの人々が目標を持っていないか、ということにいつも驚いている。彼らは人生の川の流れに身を任せているようだ」と述べ、それがリソルツにとって忘れられない言葉になったとのこと。
- いまを生きる
- 非常に幸運であることは助けになる
- リソルツの大金持ちの友人の多く――特にIT起業家――が口を揃えて「賢いのは良いことだが、幸運なのはもっと良い」と言ったとの由。ただリソルツは、「幸運は、準備と機会がめぐりあったときに起こる」というセネカの言葉も引いて、成功は単なるサイコロの目ではないことにも注意を促している。
*1:「一体日本人は生きるということを知っているだろうか。小学校の門を潜(くぐ)ってからというものは、一しょう懸命にこの学校時代を駈け抜けようとする。その先きには生活があると思うのである。学校というものを離れて職業にあり附くと、その職業を為(な)し遂げてしまおうとする。その先きには生活があると思うのである。そしてその先には生活はないのである。
現在は過去と未来との間に劃(かく)した一線である。この線の上に生活がなくては、生活はどこにもないのである。」