wktkマンキュー

3日付けのブログエントリ*1で、マンキューは、オバマ政権の経済閣僚への懸念――というか期待――を露にしている。


きっかけは、ガルブレイスの経済学の主流派を批判したNYTインタビュー記事。その中で、ガルブレイスは、米国の15,000人もの経済学者のうち、今回の金融危機を予言したのは10〜12人に過ぎないとして、学校で教えられている主流派の経済学の理論がいかに役に立たないかが良く分かった、と攻撃している。


ガルブレイスは選挙期間中にオバマの経済顧問を務めており、そのまま閣僚になる可能性もある。彼と同時に主流派の経済学者が政権入りしたら、両者のバトルは見ものだろう、というのがマンキューの期待である。


そういうあんたもガルブレイスが言ったのと似たようなことを書いただろう、それについ最近シラーの同様の指摘も紹介しただろう、という気もするが、やはり、身内どうしでは、何の抵抗もなくその分野の欠点について不満を述べても、部外者の集団から同じことを聞きたくない、ということなのだろう。


ガルブレイスは、著名な父親と同様、現代経済学ではあくまでもアウトサイダーであり、経済学のあり方を巡ってクルーグマンとバトルを繰り広げたこともあった。もしかして父親と同様、そうした姿勢が敬遠されて、インド大使あたりに落ち着くかな…!?

*1:リンクのガルブレイスのスペルが間違っている。