コント:ポール君とグレッグ君(2015年第7弾)

ジェブ・ブッシュの税政策を分析したTax Policy Centerのレポートに両者が反応した(ただしマンキューはリンクしただけだが)。

グレッグ君
ジェブの税政策:Tax Policy Centerの分析
ポール君
ジェブ・ブッシュ共和党候補に指名されないだろうから、極めて有益な機関であるTax Policy Centerが、大統領候補の税政策に関する分析として彼の計画を最初に取り上げたのは幾分残念なことであった。とはいえ、今日の共和党で何が責任あるエスタブリッシュメントの政策として通用するかの指針としてだけでも、この分析は価値がある。
僕の見た見出しでは、最初の10年間における財源の裏付けの無い6.8兆ドルの減税、という驚くべき数字に話が集中していたが、どんなブードゥー経済学もこれを黒字にすることはできないだろう。共和党が財政責任を気に掛けている、という話はこれで一切お終い、というわけだ。
また、この減税がいかに金持ちの金持ちによる金持ちのための政策になっているかを認識しておくことも重要だ。中間層も減税の恩恵を受けている、と言いたくなる人もあるかもしれないが、財政赤字によって支出の急激な削減が避けられないことを思い出すべきだ。連邦政府というのは軍隊付きの巨大な保険会社なのだから、それによって普通の米国人が恩恵を受けている各種プログラムが大きく削られ、減税の恩恵など消し飛んでしまうだろう。