コント:ポール君とグレッグ君(2016年第1弾)

マルコ・ルビオの税政策を批判したクルーグマンのNYT論説にマンキューが噛みついた。

グレッグ君
僕はマルコ・ルビオのことが好きで、ドナルド・トランプよりマルコ・ルビオが共和党の指名を獲得した方が良いと思うし、彼の税政策には良い考えが沢山盛り込まれていると思うのだが、今日のポール君の論説では(当然のごとく)不当な攻撃を行っているね。曰く、ルビオ氏が提案する減税では投資所得への課税を完全に廃止するから、ミット・ロムニーが連邦税をまったく支払わなくなるんだと。それは本当かな?
その問題を考える前に、もっと簡単な問題を考えてみよう。小売売上税が課されている場合、小売業者以外の人は税金を払うかな? 表面的な答えは、ノーだ。政府に小切手を送るのは小売業者だけだ。しかしもっと意味のある答えは、イエスだ。小売売上税は顧客が支払う価格に織り込まれており、小売業者から買う人は誰でも税金を負担している。
ポール君の言っていることは、表面上は正しい。しかし実際の税負担を考えると、彼の言っていることは間違いだ。ルビオ政策は基本的にプリンストン大の経済学者だった故デビッド・ブラッドフォード*1が設計したX-taxだ。それは累進的な消費税で、仮に政府に小切手を送らないにしても、消費をする人は誰でも税金を負担するんだ。


ジェブ・ブッシュが撤退した途端にこのような形でルビオ支持をアピールするマンキューも現金というかしたたかというか…。