債務上限騒ぎを表わした映画は…

本石町日記さんツイートされているが、EconomixでCatherine Rampellが、今回の債務上限問題を大衆に理解させるのに相応しい映画は何か、という問いを投げ掛けている金融危機については、「素晴らしき哉、人生!*1における銀行取付騒ぎのシーンが人々の理解の手助けになったが、今回の一件についてそれに相当するのは何か、という問いである。
彼女がツイッター上で同じ問いを投げ掛けたところ、テルマ&ルイーズ猿の惑星(1968年版)のラストシーン、およびジャッカスが候補として寄せられたとのことだが、Rampell自身はそれらにピンと来なかったので、改めてEconomix上で投げ掛けてみた、ということのようである。


それに対し最初のコメントで寄せられたのが、小生もかつて(全く別の文脈で)はてぶで引き合いに出したこともある下記の映画。


(以下ネタばれ有り)
コメントの内容は以下の通り。

People wanted to execute the leader for pointing out that it might be better to use water on teh crops. In this case they want to "execute" Obama for wanting to stimulate the economy (as per textbook economics) in order to mitigate the mass unemployment. We are getting dumber not smarter as a society!
(拙訳)
(映画では)人々は、農作物の育成には(ゲータレードの代わりに)水を使った方が良いと指摘した指導者を処刑しようとする。今回の場合、(経済学の教科書に従って)高い失業率を抑制するために経済刺激策を取ろうとしたことでオバマを「処刑」しようとしている。我々の社会はどんどん賢くなっておらず、どんどんお馬鹿になっている!


ちなみに人々が正しい行動をしようとしたリーダーに背を向ける、と言えば下記の映画が思い浮かぶが、ジェフリー・フランケルもこの映画を引き合いに出して、オバマゲーリー・クーパーになり損ねた、と評している

真昼の決闘 [DVD]

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なお、Economixのコメントで寄せられた映画は、他に以下のようなものがあった。

*1:cf. ここここ