ブライアン・カプランの10の教訓・経済篇

Econlogのブライアン・カプランが8日に40になった記念に、彼が学んだという40の教訓をブログエントリに書き出している。(Modeled Behavior経由)。経済、哲学、政治、人生の4つの分野についてそれぞれ10ずつ挙げているので、今日はその経済篇を紹介してみる。

  1. 需要と供給は、家賃の統制から道路の渋滞に至るまで、世界の数限りない謎を解決する。
     
  2. 落ち着いて話を聞けば、ほとんどの人が需要と供給を理解する。残念ながら、そのもまた真である。
     
  3. 貧困は苛酷なものであり、再分配ではなく経済成長がその解決策となる。
     
  4. 失業の大体の原因は、労働市場の規制と、労働者の公平に関する誤った考えである。だが失業の根本的な原因は、高過ぎる賃金である。
     
  5. 自由競争は「完全」競争に遥かに勝る。
     
  6. 不換紙幣制度における政府は名目GDPに対してほぼ絶対的な影響力を持っているが、実質GDPと雇用に対する影響力はそれほどでもない。
     
  7. モラルハザード逆選択は、保険に関する規制の産物という側面が大きい。それらは、保険に関する規制を正当化するものではない。
     
  8. 移民規制は無益な犯罪である。それは、政府による他のすべての規制を合わせたよりも大きな害悪を及ぼす。
     
  9. 共産主義が惨憺たる結果に終わったのは、悪いインセンティブのためであって、インセンティブの欠如のためではない
     
  10. 過去2世紀の人口と富の増加は我々を畏敬の念で満たすべきものである。そして、今後もっと素晴らしい展開が待ち構えている。