ワシントンブログが「世界第二の経済は追い詰められているのか？（Is the World’s Second Biggest Economy On the Ropes?」と題した4/11エントリで日本の公的債務問題を取り上げている。ただ、エントリ本文よりもクロスポストされたzerohedgeでのコメントの方が面白かったので、以下に紹介してみる（ワシントン自身も本文にそのコメントを追記している）*1。
Japan sure looks like it is trouble. But some comparisons to the US are more troubling.
From the CIA fact book:
Japan External Debt = $2.13 Trillion
Japan Reserves = ~$1 Trillion
US External Debt = 13.45T
US Reserves = 75b
From this you get the Japanese External Debt/Reserves as 2:1. For every dollar of debt they owe outside the country they have 50 cents in a piggy bank in real reserves.
The US External Debt/Reserves is 180:1. Our reserve coverage ratio is 1/2 cent for every dollar of external debt.
GW makes the case that Japan is broke because they owe 200% debt to GDP. He is right. They are broke. But the real question of solvency come down to "Who do you that debt to?"
Japan's GDP to external debt is 2:1.
The same ratio for the US is 1:1.
So by this calculation Japan has a much more managable debt load than the US. They owe it largely to themselves. We owe it to non US persons.
Please don't tell me that the US has the ability to print reserves. That argument is not going to fly in 2010. We have a much bigger problem that does Japan.
（拙訳）
日本は確かに問題を抱えているように見える。しかし、米国と比較してみると、別の問題が見えてくる。
CIAファクトブックより：
- 日本の対外債務＝2.13兆ドル
- 日本の外貨準備＝約1兆ドル
- 米国の対外債務＝13.45兆ドル
- 米国の外貨準備＝750億ドル
ということは、日本の対外債務と外貨準備の比率は2:1ということだ。彼らが国外に負っている負債の1ドルにつき、実際の積み立てが50セントあるということになる。
米国の対外債務と外貨準備の比率は180:1。我々の積み立てのカバー率は1ドルにつき1/2セントだ。
ワシントンはGDP比にして200%の債務を負っているから日本は破綻していると主張する。彼は正しい。確かに日本は破綻している。しかし債務履行の本当の問題は、「誰に対する負債か？」という点に帰着する。
日本のGDPと対外負債の比率は2:1である。
米国の同比率は1:1である。
従って計算上は、管理可能な債務負担という点では日本の方が米国よりも有利である。彼らはかなりの部分、自分自身に負っているのだ。我々は非米国人に負っている。
米国が外貨準備を刷れるなどとは言わないで欲しい。それは2010年には通用しない。我々の問題は日本より遥かに深刻なのだ。
*1:ちなみにNaked Capitalismにもクロスポストされている。
