矛と盾

家計消費は政府などからの現物社会移転を加えたベースで見れば伸びているのだ、という主張と、政府の支出は減っていない、という主張を同時にしている人を見掛けたような気がしたので、では、現物社会移転を控除した後の政府支出はどうなっているのか、を確認したくなって描いてみた(いずれも名目年度、単位10億円)。


● 家計最終消費支出 vs 現実最終消費(家計最終消費支出+現物社会移転(受取))


● 公的需要 vs 公的需要 − 一般政府・現物社会移転(支払)


(注)公的需要は政府最終消費支出、公的固定資本形成、公的在庫変動の合計だが、このうち政府最終消費支出は個別消費支出と集合消費支出(現実最終消費、現実集合消費)の合計で、個別消費支出は現物社会移転(支払)に等しい。従って、上記の赤線は政府最終消費支出を集合消費支出に置き換えたものに等しい。