コント:ポール君とグレッグ君(2014年第7弾)

マンキューがクルーグマンNYT論説に反応した。

グレッグ君
今日のポール君の論説記事はいかにもポール君という感じだねぇ。右派の好む政策を槍玉に挙げ、その政策の推進者は最も卑しい動機に基づいているのだと決めつけ、同政策を支持する他のまともな主張をすべて無視する、というやり方だ。
今回槍玉に挙がったのは、ジョージ・W・ブッシュ政権時代の資本税減税だ。ポール君によれば、その目的は「オリガルヒの利益を擁護する」ことだったんだと。
本当かね? ポール君が良く知っているように、最適税制体系では資本所得への課税は賃金所得(や消費)への課税に比べてぐっと低くなる、ということを示す経済学研究は山のようにあるブッシュ大統領の経済顧問がこれらの研究について良く知っていたことは僕が個人的に保証する。
注意すべきは、バラク・オバマが2008年に大統領選に出馬した時、キャンペーンでの配当やキャピタルゲインへの税率引き上げをほんの少しにとどめたことだ。彼は、そうした所得への税率を通常の所得への税率並みにまで引き上げるとは言わなかった。それはバラク・オバマもまたオリガルヒ贔屓だったためかな、それとも彼の顧問もまた高率の資本課税に反対する議論の根拠を理解していたためかな?