7日と昨日のエントリで拾いきれなかったISLM論争に関するネット上の言説を以下にまとめてみる。
- デロング(上のサムナーのエントリに反応)
- サムナーやMatt Rognlieは2008年の金融政策が緊縮的だったと言うが、それは誤解を招く表現。ベースマネーは3倍に膨らみ、国債金利も下がっていたのだから、緩和が不十分だった、と表現すべき。ISLMの枠組みで考えればそのことが明確になる。
- このエントリのコメント欄にはAndy Harlessが登場し、引き締め的か緩和的かの基準は恣意的なものなのだから、然るべき基準――例えばサムナーは流通速度で調整した貨幣総量を念頭に置いている――に照らして引き締め方向なら緊縮的、緩和方向なら緩和的と呼ぶのは正しい、とサムナーを弁護している。これにデロングは一旦反論したものの、最後には「Touché(一本取られた)」と引き下がっている*3。
- サムナー自身もこのコメント欄に登場し、自分の反論よりHarlessの反論の方が効果的、と評している。
- また、Angry BearのKen Houghtonは、準備預金に付利しておいて何が金融緩和か、とかなり激越な言葉も交えながらデロングに反論している。
- このエントリのコメント欄にはAndy Harlessが登場し、引き締め的か緩和的かの基準は恣意的なものなのだから、然るべき基準――例えばサムナーは流通速度で調整した貨幣総量を念頭に置いている――に照らして引き締め方向なら緊縮的、緩和方向なら緩和的と呼ぶのは正しい、とサムナーを弁護している。これにデロングは一旦反論したものの、最後には「Touché(一本取られた)」と引き下がっている*3。
- サムナーやMatt Rognlieは2008年の金融政策が緊縮的だったと言うが、それは誤解を招く表現。ベースマネーは3倍に膨らみ、国債金利も下がっていたのだから、緩和が不十分だった、と表現すべき。ISLMの枠組みで考えればそのことが明確になる。
- Andy Harless(Economist's Viewコメント欄)
- 準備預金の付利によってLM曲線は意味を失った。
- タイラー・コーエン
- (今回ノーベル経済学賞を受賞した)クリストファー・シムズのISLM批判を引用。その批判とは:
- [追記]クルーグマン