について書いたマンキューブログのこのエントリの内容を簡単にまとめておく。
NYTのデビッド・レオンハートによれば、たとえ大学入学試験で同じ点数を取ったとしても、貧乏な学生は金持ちの学生に比べて不利な環境でその点数を取ったわけだから、よりポテンシャルがあると考えるべきだ、との由。然らば、大学の成績を被説明変数、入学試験の成績と学生の家庭の収入を説明変数に取った回帰を見てみたい。もしデビッドの言うことが正しければ、家庭の収入に対する係数は負になるはずだ。
追記:西オンタリオ大学のTodd Stinebricknerの私信によれば、彼は以前そのような回帰をしたが、係数はむしろ有意に正になったそうだ。ということは、デビッドの仮説は成り立っていないということだ。
ちなみにこのエントリを取り上げたMostly Economicsは、他に考慮すべき要因として
- 健康と教育の相関関係
- 貧乏な学生は家計を支えるために働かなくてはいけないのではないか
があるのではないか、と指摘している。