コント:ポール君とグレッグ君(2009年第11弾)

今回は小ネタを2つまとめて紹介。

言葉だけ

ポール君
ロバート・サミュエルソングレッグ君は2人とも、我々は力強く行動すべきだ、と訴えている。訴えの対象は、サミュエルソンは医療費高騰について、グレッグ君は石油消費に税金を掛ける「ピグー・クラブ」への参加についてだ。しかし2人とも、(a)法制化の可能性が少しでもある、もしくは、(b)民主党の提案、のいずれかの実際の提案については、拒否するに決まっている。
ただ言葉だけなんだ。

単位根の遺恨

グレッグ君
以前の僕とポール君の単位根を巡るやり取りを覚えている人もいると思うけど、今度は、IMFのオリビエ・ブランシャールが、過去の88事例の分析を元に、金融危機によるGDPの水準への打撃は恒久的、と述べた計量経済学の言葉で言えば、単位根がある、ということだ。もちろんオリビエ君も間違っているかもしれないが、少なくとも彼には「物事をわざと分かりにくくしている面」が無いのは確かだ。
そういえばオバマ政権が予測の見直しを近々発表するそうだけど、前回と同じく以前の成長経路への復帰を予測するか、それともオリビエ君が提示するような証拠をきちんと受け止めるのか、見ものだね。