下記の本の冒頭には
物理学に特別関心を持っている人はもちろん、そうでない一般の人でも「素粒子」という言葉はどこかで聞いたことがあるにちがいない。早い話が、朝日新聞の社会批評欄は「素粒子」と名づけられている。
もちろん素粒子欄の記事の内容と物理学で言う素粒子と何の関係があるわけではないが、素粒子と言うことばが一種の特別な魅力を持っているからこんな名前がえらばれたにちがいない。そしてその理由は何かと考えると、おそらく湯川秀樹の中間子論にはじまる日本の素粒子論の伝統が世界的に誇るべきものとして、一般人の意識に定着しているからであろう。
という一節があるので、今日の朝日の夕刊の同コラムで何か返しがあるかと思ったが、歴史に触れただけで、特に気の利いたことは書いていなかった。まあ、この欄も「死に神」問題やらで味噌をつけたからな…。
- 作者: 南部陽一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/02/20
- メディア: 新書
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