国家が失敗する十通りの方法

についてダロン・アセモグルとジェームズ・ロビンソン*1がForeign Policyに書いているMostly Economics経由)。

以下がその十通りの失敗例。

  1. 北朝鮮
    • 財産権の欠如
  2. ウズベキスタン
    • 強制労働
      • 学童が主要な輸出産品である綿花摘み取りに駆り立てられる。
  3. アパルトヘイト時代の)南アフリカ
    • 機会不平等
  4. エジプト
    • 強欲な権力者
  5. (19世紀の)オーストリアとロシア
    • エリートが新技術を阻んだ
  6. ソマリア
    • 法と秩序の不在
  7. コロンビア
    • 弱体な中央政府
      • ソマリアほどではないとは言え、国土の半分に中央政府の支配が及んでいない。その結果、財政権制度がまともに機能していない。
  8. ペルー
    • 劣悪な公共サービス
      • インフラ未整備のせいで、アコマヨ地域の所得はカルカ地域の2/3に留まる。
  9. ボリビア
  10. シエラレオネ
    • 権益の奪い合い
      • 寡頭制の鉄則は、権力を簒奪しようとするインセンティブを他勢力に与える。その結果シエラレオネは泥沼の内戦に陥り、1991年には国家が完全崩壊。

*1:cf. ここ