学習可能性 の検索結果:

ニューケインジアンモデルに解の唯一性の問題はあるか?

…ことになる。我々は、学習可能性がそうした選択基準を提供する、と論じる。我々は、カルボ価格付け摩擦を備えた完全に非線形なニューケインジアンモデルを調べた。我々の得た主要な結果は、我々が分析したモデルには、ゼロ金利下限で唯一の期待安定的な合理的期待均衡が存在する、ということである。その均衡は学習安定的でもあり、財政政策の線形化されたニューケインジアンモデルの主要な特性すべてを引き継いでいる。 *1:ちなみにこのプレゼン資料では、論文には書かれていないトピックとして、新フィッシャー…

ゼロ金利下限の分析における線形近似と複数均衡と学習可能性

…てこない」均衡はE-学習可能性に欠けること、従ってそれらの均衡は数学的に興味深い話として扱われるべきものなのかもしれない、ということを見い出した。さらに、線形近似が正確性に欠けるという実証結果は、生産が定常状態から20%以上乖離する事例に依拠しているが、そうした場合に線形近似が良い近似になっていると考える者は誰もいない。適切な規模の変動においては、線形近似を用いたゼロ金利下限の分析で得られた結論は頑健であるように思われる。 10/14エントリで紹介した9/11バージョンのBr…

Howitt「金利コントロールと合理的期待への非収束」

…結果になっているのではないか、という疑問を述べた(その直後に、デロングも同様の疑問を示した)。また、BSU以降の研究では、学習可能性に基づいて低位均衡の安定性を否定する論文がいくつかあることを紹介した。個人的には、それら最近の研究では自然利子率もヴィクセル過程もまったく出てこないのが不満だったのだが、上のHowitt論文は、要旨から推察する限り、昔ながらの自然利子率に基づく考察と、最近の学習可能性に基づく研究をつなぐいわば“ミッシングリンク”の役割を果たしているように見える。

「デフレの罠」への素朴な疑問・続き

…01)」で論じられた学習可能性がBSUの低位均衡には無い、と指摘している。ちなみに、マッカラムがこの件について詳細に論じた論文は「Inflation Targeting and the Liquidity Trap(2002*1)」である。また、ブラード論文でも、BSUの低位均衡の不安定性について触れられている(彼はBSUのデフレの罠に関する話題を7つのテーマに分類して論じているが、そのうちの一つがその不安定性に関するものである)。そこで彼が引用しているのが、Stefano …